症状
嚥下障害を生じると、飲食の際に以下のような症状がみられることがあります。
- むせる
- 食べ物がのどにつかえる
- のどで痰がからんだような音がする
- 食べ物を噛んで飲み込めない
- 食べ物が口からこぼれる
- 食べ物が口の中に残る
- 食事に時間がかかる
さらに、嚥下障害で十分な食事をとることが難しくなると、食事に対する意欲の低下や食べる量の減少につながり、脱水や低栄養となる可能性があります。
また、飲み込んだものが食道ではなく気管に入る(誤嚥)と、食べ物や唾液とともに入りこんだ細菌によって誤嚥性肺炎を生じる原因になることもあります。通常、誤嚥するとむせる、咳き込むなどの症状がみられます。しかし、のどの感覚が鈍くなっていると食事中に誤嚥していてもむせなかったり(不顕性誤嚥)、睡眠中に唾液が気管や肺に流れ込んだりする(微少誤嚥)ことで、嚥下障害を自覚しないまま誤嚥性肺炎を起こすことがあります。
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