症状
回帰熱は2~17日程度の潜伏期間(平均7日程度)を経た後、症状が出現します。
発熱期と無熱期を数回繰り返すことが一般的で、繰り返す過程で徐々に症状が改善していきます。妊娠中に感染すると、低出生体重児や早産、自然流産のリスクが高まるといわれています。
発熱期・無熱期の症状
発熱期には突然寒気を感じるようになり、40℃台の高熱が出るほか、頭痛や関節痛、筋肉痛、体のだるさ、結膜充血(白目の部分の充血)などがみられることがあります。重症化すると、心臓や脳、肝臓などにも障害が生じ、ときに致死的となることもあります。
初めの発熱期は5~7日ほどで、次第に解熱します。しかし1週間程度の無熱期を経たのち、再び発熱期に入ることもあります。2回目以降の発熱期は初めの発熱期と比較すると期間が短く、症状も軽くなる傾向にあります。
ダニ媒介回帰熱とシラミ媒介回帰熱の違い
ダニ媒介回帰熱とシラミ媒介回帰熱は症状が類似している一方で、シラミ媒介回帰熱のほうが重症化しやすい傾向があります。致死率もダニ媒介回帰熱は10%以下といわれていますが、シラミ媒介回帰熱では50%に達することがあります。
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