検査・診断
まずは、診察で臨床所見や症状について確認します。溶血性貧血が疑われれば抗体や補体を検出するクームス試験を行い、陽性であれば寒冷凝集素を測定し、上昇していれば診断が確定します。
血液検査
貧血の有無(ヘモグロビン、MCV(平均赤血球容量))、溶血の有無(LDH、ビリルビン値、網状赤血球数)、クームス試験、寒冷凝集素の値などさまざまな項目の検査が行われます。
尿検査
ヘモグロビン尿の有無や尿中のウロビリン体の値などを確認します。
骨髄検査
骨髄では、赤血球のもととなる“造血幹細胞”が作られます。造血幹細胞は、“赤芽球”と呼ばれるものに変化した後、赤血球になります。寒冷凝集素症では、骨髄中の赤芽球の増加が認められることがあります。
画像検査
画像検査はさまざまな目的で取り入れられることがあります。たとえば、マイコプラズマ肺炎から続発する寒冷凝集素症が疑われる場合、X線検査で肺炎が生じていないかを確認します。さらに、続発性の原因としての悪性腫瘍(がん)を除外するために、CTなどの画像検査を行います。
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