症状
強直性脊椎炎の症状の現れ方は人によって大きく異なります。
多くは、腰やお尻などに痛みが生じます。痛みのある部位は日によって変わることも多く、さらに安静にしているときより体を動かすと軽快していくのが大きな特徴です。
また同時に発熱、倦怠感、疲労感、体重減少など全身に及ぶ症状が現れることもあり、痛みなどの症状とともによくなったり悪くなったりを繰り返します。症状がひどいときには日常生活が困難なほどの痛みに襲われることもあります。
さらに進行している人では首や背中の骨の動きが悪くなって前かがみの姿勢になり、体を反らしたり上を見たりすることができなくなるなど日常的な動作にも影響を及ぼすようになります。そして、発症から時間が経過するにつれて脊椎を中心に骨粗しょう症が進行していき、些細な刺激で骨折しやすくなる結果、脊髄を損傷して麻痺を引き起こすこともあります。
そのほか、強直性脊椎炎は目のぶどう膜と呼ばれる部位に炎症を引き起こす“ぶどう膜炎”を発症することがあり、目の痛みや充血などが生じます。また、クローン病や潰瘍性大腸炎など腸に生じる自己免疫疾患を併発することもあります。
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