検査・診断
月経が遅れている場合には、まず、妊娠でないことを確認します。妊娠がない場合、月経不順や無月経の診断のためには、問診のほか、血中ホルモン濃度の検査や、超音波、CT、MRIなどを用いた画像診断などが行われます。必要に応じて、子宮の細胞や組織を取って検査したり、染色体検査が実施されたりすることもあります。
問診では、月経の状態、既往歴、妊娠分娩歴、体重の増減、ストレス、内服薬、家族の既往歴、月経不順以外の症状の有無などについて確認します。栄養状態や骨量の検査が行われることもあります。基礎体温は排卵の有無を確認するために有効なので、基礎体温を記録している場合は問診の際に伝えるとよいでしょう。
視診や経腟超音波検査では子宮や卵巣の状態を確認します。細胞の状態を確認したほうがよいと判断された場合は、子宮の細胞や組織を採取して検査することがあります。
ホルモンバランスの乱れについては、原因となる部位(視床下部、脳下垂体、卵巣など)と乱れのパターンを見極めるために、複数のホルモンの血中濃度を測定します。また、検査のためにいくつかのホルモンを投与し、反応としての出血の状態を確認することがあります。
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