もうちゅうひふえん

毛虫皮膚炎

最終更新日:
2018年07月20日
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2018/07/20
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概要

毛虫皮膚炎とは、毛虫の毒に触れることで引き起こされる皮膚炎のことを指します。

数多くの種類の毛虫が、毛虫皮膚炎の原因となる可能性がありますが、毛虫の活動時期に一致して季節性があることも知られています。特に、毛虫の活動が活発になる4月から10月頃の発症が多いです。

毛虫皮膚炎の症状としてかゆみが挙げられますが、夜寝付けなくなるほど、強いかゆみが現れることもあります。

原因

毛虫皮膚炎は、ガーデニングやキャンプなどを通して屋外で活動をした際に毛虫の毒に触れることを原因として発症しますが、毛虫の体をおおっている毛の毒に触れて発症する毒針毛型と、毛虫の体の表面のトゲが刺さって発症する毒棘型に大別されます。原因となる毛虫としては、ドクガ、チャドクガ、モンシロドクガなどのドクガの仲間の幼虫を挙げることができます。

そのほかにも、マツカレハ、イラガなど、多くの毛虫が原因となって毛虫皮膚炎が引き起こされます。特に、チャドクガによる被害が最も多いことが報告されています。

症状

毛虫に触れた場所に一致して皮膚が赤くなり、同時にかゆみを伴うようになります。毛虫に触れてから症状が現れるまでは、数時間以上経過してからであることが多いです。

毛虫による影響は直接毛虫に触れた際に生じるのみならず、毛虫の毛が服に付着し、それに触れることで引き起こされることもあります。また、風にのった毛に触れたことで症状が現れることもあります。

毛虫皮膚炎による皮膚症状は、数日からなかには数週間程度持続します。かゆみが強いため、夜なかなか寝付けなくなってしまうこともあります。

検査・診断

診断は主に、問診による情報や身体診察による皮膚症状の確認によってなされます。季節性があるため、同じような症状が現れている方が複数医療機関を同時期に受診されることもあります。

こうした疫学的な情報も加味しつつ、毛虫皮膚炎の診断がなされます。皮膚を詳細に観察することで、原因となっている毛虫の毛が皮膚に残存している状況を確認できることもあります。

治療

毛虫に触れた際に毛が皮膚に残っている場合には、テープなどを使用して毛を取り除きます。局所の清潔を保ちつつ、ステロイドの外用薬を塗布することでかゆみや炎症に対しての対応を行います。かゆみが強い場合には、さらに抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などの内服薬の使用も検討します。

毛虫皮膚炎は、毛虫の活動時期に一致して発症リスクが高まります。毛虫がいることが予測される場所には近づかないことが、発症予防の観点からは重要です。

また、庭の手入れなど毛虫との接触が予測される屋外活動をする際には、長袖長ズボンを着用し肌の露出を控えることが大切です。ツバキやサザンカなどの葉に毛虫がいることも多く、これらの手入れをしっかりと行うことも毛虫皮膚炎の拡大を防ぐためには重要な観点であるといえます。

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