しんしゅつせいちゅうじえん

滲出性中耳炎

最終更新日:
2024年12月03日
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2024/12/03
更新しました
2017/04/25
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治療

滲出性中耳炎の大部分は風邪や鼻副鼻腔炎など鼻の症状が原因であるため、これらが原因の場合、まずは薬物療法によって鼻の症状を抑え、耳や鼻のはたらきを正常な状態に戻します。それでも症状が改善しない場合には、外科的治療を検討します。

薬物療法

まずは中耳にたまった分泌物をスムーズに排出させるために粘液溶解薬(L-カルボシステイン)が処方されます。鼻副鼻腔炎を合併している場合は、マクロライド系抗菌薬を検討します。

外科的治療

薬物療法などを行っても症状が改善しない場合、鼓膜を切り開く“鼓膜切開”や、そこにチューブを挿入して中耳に分泌液がたまることを防ぐ“鼓膜換気チューブ留置”などが検討されます。

また、アデノイド増殖症などによる滲出性中耳炎でも必要に応じて手術治療が検討されます。

鼓膜切開

局所麻酔を行って、鼓膜の一部を切り開き内耳の分泌物を吸い取る治療です。鼓膜は治療から数日で自然にふさがることが一般的です。鼓膜切開は滲出性中耳炎の診断・治療の決定や短期的な症状改善に有効とされています。

鼓膜換気チューブ留置術

鼓膜を切開した部分にチューブを挿入しておくことにより、持続的に中耳にたまった分泌液を排出しやすくする治療方法です。主に鼓膜切開をしても滲出性中耳炎を繰り返す患者に対して検討され、チューブは2年を目安に入れたままにすることが一般的です。ただし、自然に抜け落ちることも少なくありません。

チューブを入れている間は詰まりなどのトラブルがないよう、定期的に医療機関を受診しましょう。

そのほかの手術治療

前述のような治療でも効果が不十分でアデノイド増殖症が原因の場合には、アデノイドの切除術も検討されます。

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