こうじょうせんくりーぜ

甲状腺クリーゼ

監修:

症状

甲状腺クリーゼでは、複数の臓器が代償不全状態に陥っているため、全身にさまざまな症状を引き起こします。一般的には、発熱、頻脈とともに、循環不全、不整脈などの循環器症状や悪心・嘔吐、下痢、黄疸(おうだん)などの消化器症状が出現します。

甲状腺クリーゼでは、中枢神経症状をきたすことが重要で、不穏症状(大声を出したり暴れたりしやすい状態)、せん妄(言葉や行動が一時的に混乱している状態)、精神異常、傾眠傾向(弱い刺激で意識を取り戻す軽度の意識障害)、けいれん、昏睡(意識を失って眠り込んでしまった状態)などが高頻度で出現します。また、甲状腺クリーゼがきっかけとなって播種性血管内凝固症候群DIC)と呼ばれる重篤な病態を発症することもあります。

最終更新日:
2025年04月08日
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2025/04/08
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