症状
甲状腺クリーゼでは、複数の臓器が代償不全状態に陥っているため、全身にさまざまな症状を引き起こします。一般的には、発熱、頻脈とともに、循環不全、不整脈などの循環器症状や悪心・嘔吐、下痢、黄疸などの消化器症状が出現します。
甲状腺クリーゼでは、中枢神経症状をきたすことが重要で、不穏症状(大声を出したり暴れたりしやすい状態)、せん妄(言葉や行動が一時的に混乱している状態)、精神異常、傾眠傾向(弱い刺激で意識を取り戻す軽度の意識障害)、けいれん、昏睡(意識を失って眠り込んでしまった状態)などが高頻度で出現します。また、甲状腺クリーゼがきっかけとなって播種性血管内凝固症候群(DIC)と呼ばれる重篤な病態を発症することもあります。
「甲状腺クリーゼ」を登録すると、新着の情報をお知らせします





