検査・診断
まず顕微鏡や内視鏡を使って鼓膜の状態を観察し、鼓膜がへこんでいないか、鼓膜周囲の骨の破壊がないか、鼓膜に真珠腫を疑うような白い塊がないかなどを確認します。
鼓膜の状態から真珠腫性中耳炎の可能性が高いと判断された場合は、CTやMRIなどの画像検査に加え、耳の聞こえの程度や鼓膜の動きやすさを確認するために、純音聴力検査やティンパノメトリー検査も行います。
画像検査
CT検査を行い、中耳の状態や骨の破壊の程度、周辺の器官への影響などを確認します。さらに真珠腫が及んでいる範囲を詳細に評価するためMRI検査を行います。
純音聴力検査
いくつかの音程の音を聞き、聞こえたら応答ボタンを押す検査です。
耳から聞こえる音を聞く“気導聴力検査”と、骨から伝わった音を聞く“骨導聴力検査”の両方を行います。気導と骨導の差があると、音を伝える耳小骨の破壊や周囲との固着が考えられます。
ティンパノメトリー検査
鼓膜に空気の圧を加えたり減じたりすることで、鼓膜が正しく動いているかどうか確かめる検査です。気圧の変化を受けると鼓膜は膨らんだりへこんだりしますが、鼓膜の奥に貯留液などがたまっている場合や耳小骨の動きが悪くなっている場合には、鼓膜が動きにくくなります。
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