症状
過食症の発症様式として神経性過食症は大きく分けて、神経性過食症から始まる患者と、神経性食欲不振症から移行する患者の2パターンがあります。
いずれの場合でも、食事を必要以上にとる「むちゃ食い」をしてしまうことが起こります。短時間のうちに大量の食べ物を食べることになりますが、それに伴う体重増加を解消するための絶食・食事制限や、自己誘発性嘔吐・器具を用いた嘔吐・下剤の乱用などといった排出行為が大半のケースでみられます。
こうしたむちゃ食いや排泄行為を反復することに対しては、「異常である」という病識があるため、「どうしてこんなことをしてしまったのだろう」という自己嫌悪や自責感を感じることとになります。病識がはっきりしている点は、同じく摂食障害に分類される神経性食欲不振症と比べて大きな違いであるといえます。
また、過食嘔吐を長年にわたってし続けると、低カリウム血症や慢性腎不全、肝不全、急性腎不全など生命の危険を脅かすような合併症をきたしてしまう場合もあります。
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