症状
神経鞘腫は発生した部位によって現れる症状が大きく異なります。以下は、特によくみられる軟部組織、そして脳神経に発生した場合の症状です。
軟部組織の神経鞘腫
無症状で経過することもありますが、圧迫すると痛みが生じる場合もあります。そのほか、神経に沿ってしびれが生じたり、痛みが広がったりすること(放散痛)があります。
脳神経の神経鞘腫
腫瘍の生じる部位によっても症状は異なります。脳神経から発症する神経鞘腫の90%以上は聴神経のうちの前庭神経から、そのほか三叉神経、顔面神経、下位脳神経などによくみられます。
聴神経腫瘍(前庭神経鞘腫)では、主に耳鳴りや難聴、めまいなどが現れます。また三叉神経に生じた場合は顔に痛みやしびれがみられ、下位脳神経に生じた場合には飲食物などが飲み込みづらくなるほか、話しにくい、声がかすれる、舌が動きにくくなるなどの症状もみられます。
これらの症状に加え、腫瘍が大きくなると脳が圧迫されることによる頭痛や吐き気、物忘れ、半身の麻痺などの症状が現れる場合もあります。
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