症状
筋無力症の症状は部位、重要度、検査所見に応じて 眼筋型、全身型、潜在性全身型、球型、クリーゼに分けられます。休息により症状が改善するため、朝は症状が軽く、夕方に悪化する日内変動があることが知られています。
眼筋型
小児でもっとも多いタイプです。眼の周りの筋肉(外眼筋)の麻痺が生じ、眼瞼下垂・斜視・複視(ものが二重に見える)・眼球運動障害が生じます。片方の眼から発症しますが、経過中に両眼に進行することがあります。
全身型
四肢の骨格筋、頸部の筋肉の脱力、易疲労感が生じます。四肢の脱力は近位筋(体幹に近い筋肉)が中心になります。
潜在性全身型
眼筋型の症状のみで、四肢の筋肉の誘発筋電図で減衰現象を呈する型をいいます。小児の重症筋無力症の50%がこの型です。
球型
舌、口の中の筋力が低下し、構音障害(鼻声や声がれ、発音がうまくできない)、嚥下障害(ものが飲み込みにくい)、咀嚼障害(ものが噛みにくい)、呼吸障害などが生じます。
クリーゼ
感染、外傷、ストレスなどをきっかけに、急激な呼吸筋麻痺が起こり、人工呼吸器による管理が必要になることがあります。
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