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皮膚

粉瘤

目次

粉瘤とは

粉瘤(ふんりゅう)とは、最もよく生じる良性の皮膚腫瘍の一種です。アテローム、表皮嚢腫とも呼ばれます。何らかの理由により、毛穴の一部が内側にめくれて袋状の構造物となり、その中に脱落した角質や皮脂がたまり徐々に成長していく疾患です。時に腫れて赤くなり、痛みを引き起こすことがあります(炎症性粉瘤)。手術で治療します。良性腫瘍なので放置しても命に関わることはありませんが、早い段階で治療する方が手術の傷が小さくて済みます。

原因

手のひら、足の裏にできる粉瘤の場合、けがをきっかけにして起こることもあり、ヒトパピローマウイルスとよばれるウイルスが関連していることがわかっています。しかし、ほとんどの粉瘤の原因は不明です。食事や運動などの生活習慣と粉瘤の発症には直接の関係はないと考えられています。

症状

多くの場合、皮膚が盛り上がった、やわらかいしこりとして気付かれます。ふくらんだしこりの中央に開口部が黒い点として見えることもあります。全身のどの部位の皮膚にも起こります。強く圧迫されて開口部が破れた場合、不快な臭いのする角質が排出されることがあります。自然治癒はせず、内部の角質が増えるにつれて少しずつ大きくなり、時には5cm以上になることもあります。そのまま放置していても命にかかわるような疾患ではありません。症状や外見が似た他の疾患としてはおでき、にきび、石灰化上皮腫や脂肪腫があります。通常は痛みや痒みなどの症状はありませんが、時に腫れて赤くなり、痛みを引き起こすことがあります(炎症性粉瘤と呼ばれます)。細菌の繁殖や内部にたまった角質に対する炎症が原因で起こると考えられています。炎症性粉瘤になった場合は、医療機関を受診して切開・洗浄による治療が必要です。

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検査

通常は経験のある医師の診察(視診、触診)で診断されます。多くの場合、治療方針を決めるために特別な検査は必要ありません。もし内部に角質が入っていることが確認できればまず粉瘤と考えてよいでしょう。大きなものや、強い炎症を起こした後の粉瘤の場合、他の腫瘍と区別するためにCTなどの画像検査が必要になることもあります。厳密な診断は手術あるいはその後の組織の検査(病理診断)によってなされますが、これらは治療前の段階では必要ありません。多くの皮膚の良性腫瘍と同じく、経過観察をするか手術で取り除くかを医師と相談してください。

治療

炎症を起こしていない粉瘤の場合、手術で腫瘍を取り除きます。最も一般的な治療では、局所麻酔の注射をして切開し、腫瘍の袋と内容物を取り出して縫合します。腫瘍が小さく、炎症を起こしてない段階で治療を受けるほうが傷が小さくてすみます。粉瘤の大きさによってはへそ抜き法(くり抜き法)などの傷がより小さくてすむ治療を選択することもできます。通常、手術にかかる時間は麻酔も含めて30分以内で、多くの皮膚科・形成外科で対応できますので医師にご相談ください。

炎症性粉瘤の場合は、細菌感染などによる炎症が腫瘍の内部や周囲で起こり、膿が内部にたまった状態なので、それを取り除くことが重要です。局所麻酔の注射をして皮膚を一部切開し、たまった膿を洗い流します。洗浄を数日から1週間程度行い、炎症を鎮めます。必要に応じて抗菌薬・痛み止めの内服を行います。その後、残った腫瘍の範囲および傷の状況に応じて手術や追加の治療を行います。

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