だつもうしょう

脱毛症

最終更新日:
2024年10月29日
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2024/10/29
更新しました
2017/04/25
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治療

脱毛の原因によって治療内容は異なりますが、いずれも薬物療法が中心です。薬物療法の効果が乏しい場合や見た目が気になる場合には、自家植毛やかつらを用いるという選択肢もあります。

円形脱毛症

脱毛範囲が小さく1~2か所程度であれば自然に治癒する場合もありますが、炎症が強く進行している場合には炎症を止めるステロイド薬の塗り薬、局所注射による治療が行われます。

毛髪が全て抜けたり体毛も全て抜けたりする重症例では、局所免疫療法(人工的にかぶれを頭皮に起こして発毛を促す治療)も行われます。ステロイド薬の飲み薬で改善を図ることもあるほか、分子標的薬による治療が行われることもあります。

また、アトピー性皮膚炎などアレルギー疾患を合併している患者には抗ヒスタミン薬が有効な場合があるほか、紫外線療法や液体窒素療法などさまざまな治療法があります。

分子標的薬:タンパク質など、特定の標的とする分子のみに作用する薬剤。

男性型脱毛症/女性型脱毛症

男性型脱毛症の治療には、主に塗り薬による治療、飲み薬による治療、自家植毛があります。

塗り薬としては、発毛に重要な役割をもつ細胞を刺激して発毛を促す薬剤(ミノキシジル、アデノシン)が用いられます。

飲み薬としては、ジヒドロテストステロンが作られる仕組みを妨げる薬剤(フィナステリド、デュタステリド)が用いられます。

自家植毛は一種の手術で、ホルモンの影響を受けにくい後頭部の毛包を、脱毛が生じやすい前頭部や頭頂部に移植します。治療効果は高いですが、ほかの治療法より費用がかかります。

女性型脱毛症の治療には、ミノキシジルなどの塗り薬が用いられるほか、低出力の光やレーザーの照射による治療が行われることもあります。

男性型脱毛症、女性型脱毛症共に薬局で購入可能な塗り薬もありますが、医療機関を受診している場合は、医師の指導と許可の下使用するようにしましょう。

そのほかの脱毛症

大きな手術や出産、過度のダイエット、高熱など、身体的ストレスが原因となる休止期脱毛症は自然に治ることも多く一般的には治療を行いませんが、塗り薬としてミノキシジルが用いられることもあります。

病気が原因の場合にはその病気に対する治療を行います。

セルフケア

頭皮や毛髪の状態を良好に維持するため、適切な頭皮のケアや規則正しい生活習慣を心がけましょう。

毎日か1日おきによく洗髪する、疲れをためず睡眠不足を避ける、喫煙・アルコールを適量にする、バランスのよい食事を摂るなど、生活上の取り組みも大切です。

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