原因
貨幣状湿疹の原因はさまざまです。
皮膚炎
貨幣状湿疹は、主に乾燥した肌に生じる乾皮症や皮脂欠乏性湿疹などの皮膚炎が原因となります。秋から冬にかけて症状が悪化します。
これらの皮膚炎は、乾燥によって皮膚のバリア機能が低下したうえに、摩擦や、さらなる乾燥などの刺激が長期にわたって加わることで、かゆみの原因であるヒスタミンや炎症を引き起こすサイトカインが産生されて発症すると考えられています。
慢性炎症
何らかの皮膚炎に併発するのではなく、金属アレルギーや歯周病、扁桃腺炎といった慢性炎症が原因となることもあります。どのようなメカニズムで発症するかは明確に解明されていません。
また、貨幣状湿疹に続発しやすい自家感作性皮膚炎は、貨幣状湿疹を掻きむしることで皮疹の内容物が崩壊したり、細菌や真菌感染を起こしたりすることで生じるアレルギー反応の一種であると考えられています。
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