がんめんしんけいまひ

顔面神経麻痺

最終更新日:
2021年01月20日
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2021/01/20
更新しました
2017/04/25
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治療

顔面神経麻痺では、原因に対する治療と病態に対する治療が行われます。発症からの時期によって急性期(発症1か月以内)、亜急性期(発症1か月から約1年まで)、陳旧性(発症約1~1.5年以降)に分けられ、それぞれで麻痺に対する治療が異なります。

急性期の治療

急性期では、ステロイド剤や抗ウイルス薬などによる薬物療法が中心で、必要に応じて外科的に神経の圧迫をとる顔面神経減荷術が行われます。

ウイルスによる顔面神経麻痺は薬物療法によって治癒することが多いですが、高度な外傷腫瘍(しゅよう)による麻痺の場合には自然回復が期待できません。そのため、外科的に顔面神経自体を修復する神経再建術によって改善を図ります。神経再建術では自身の知覚神経や人工神経を使用し、麻痺側の筋肉が動くように縫合や移植を行います。

亜急性期の治療

麻痺の回復促進や後遺症を予防するためにリハビリが行われます。リハビリは表情筋をほぐすマッサージが主体で、患者さんご自身が毎日行うものです。

麻痺が重症で薬物療法やリハビリを行っても1年以上改善がみられない場合は神経再建術による治療が検討されます。

陳旧性麻痺の治療

筋肉は時間とともに衰えて萎縮するため、発症から長期間経っている場合には神経再建術の効果は乏しく、吊り上げ固定や筋肉・筋膜移植による再建が基本となります。たとえば眉毛や垂れ下がっている場合は、眉毛の上の皮膚を切開し、眉毛を挙上させた状態で額にある骨膜に固定します。笑うと顔が曲がってしまう状態では、体の別の部分からとった筋肉や筋膜を麻痺している部分に移植します。

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