「褐色脂肪細胞」の鍵因子として同定されている転写因子「NFIA:nuclear factor I-A」を脂肪細胞に高発現させることで肥満や糖尿病を改善させられることを、東京大学保健・健康推進本部の平池勇雄助教、同大学大学院医学系研究科の山内敏正教授らの研究グループがマウスによる実験で明らかにしたと発表した。褐色脂肪細胞は熱産生によってエネルギー消費を促進することから、肥満や糖尿病の治療標的として期待されている。低分子化合物の経口投与などによりNFIAの発現量や活性を高める手法が開発できれば、ヒトにおける肥満や糖尿病の治療法につながる可能性が期待できるとしている。この成果は、2023年7月24日、米国科学アカデミー紀要(PNAS*)に掲載された。
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