まぶたのけいれん:医師が考える原因と対処法|症状辞典

まぶたのけいれん

受診の目安

夜間・休日を問わず受診

急ぎの受診、状況によっては救急車が必要です。
どうしても受診できない場合でも、翌朝には受診しましょう。

  • まぶただけでなく全身がけいれんしている場合

診療時間内に受診

翌日〜近日中の受診を検討しましょう。

  • まぶただけでなく頬や口周りなどもけいれんしている
  • 数か月以上続いている
  • 頻度や程度が強くなってきている

場合によって受診を検討

気になる・困っている場合には受診を検討しましょう。

  • 片目のまわりが軽くピクピクする程度で、日常生活に支障がない
  • 症状が一時的で、すぐによくなる

滋賀医科大学眼科学講座 教授

大路 正人 先生【監修】

まぶたのけいれんは比較的よくある症状とはいえ、一度起こり始めると気になることも多いでしょう。

  • 最近、片方だけ目がピクピクして止まらない……
  • 突然、勝手にまばたきが始まることがあって困る
  • 目のあたりのけいれんが口の方まで広がってきた

このような症状がある時、考えられる原因にはどのようなことがあるでしょうか?

まぶたのけいれんを起こす病気としては次のようなものがよく知られています。

まぶたのけいれんの原因となりやすい病気には、次のようなものが挙げられます。

眼瞼ミオキミア

目のまわりの眼輪筋が意志に反してけいれんし、上まぶたまたは下まぶたがピクピクと動きます。通常、片方のまぶたに起きることが多いといわれています。

健康な人でも眼精疲労、睡眠不足、ストレスなどで起きることもあります。数日から数週間でおさまることがほとんどとされています。

眼瞼けいれん(がんけんけいれん)

目のまわりの筋肉の動きが過剰になり、まばたきがコントロールできなくなります。いわゆるピクピクするような症状を伴うことは少ないといわれていますが、まばたきが増えることをけいれんと感じる場合もあるでしょう。他、眉毛が下方向に向いたり、目が開けづらく感じることもあります。

眼瞼けいれん
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片側顔面けいれん

自分の意志と関係なく顔面の一部がけいれんする病気です。顔の片側だけに生じることが多いといわれています。

症状が気にならない程度であれば、とくに治療の必要はない疾患です。気になる場合や症状が強い場合には病院で相談してみるとよいでしょう。

チック

本人の意志と無関係に急に体の一部が繰り返し動いてしまう病気です。心理的ストレス、遺伝などが関与しているという説もありますが、原因はまだ明らかになっていません。

まばたき、顔しかめ、首振りなどが多く見られることが特徴です。

チック障害
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まぶたのけいれんがいつまでも続く、けいれんの時間が長くなっている、他の症状があるような時には受診のタイミングと言えるでしょう。

どのような病気が原因となっているのかによって専門科目は異なりますが、自分で判断をつけることは難しい場合もあります。まぶたのけいれんが主な症状であれば、まずは眼科で相談してみるとよいでしょう。

医師にはいつからまぶたのけいれんがあるのか、どのくらいの頻度で起きるのかを伝えるようにしましょう。一度けいれんが起きるとどれぐらい続くのか、他にはどんな症状があるのかなど、できるだけ詳しく伝えることがポイントです。

日常生活に問題があり、まぶたのけいれんが起きることもあります。

疲れ目がある時も、まぶたのけいれんが起きます。まぶたが重い感じがしたり、押すと痛みを感じる場合もあるといわれています。

疲れ目を感じたら

眼球やその周囲を温めるのもひとつの方法です。血行を改善して筋肉の疲労の改善を促すしまぶたのコリをほぐせば、けいれんが改善することもあります。

また、デスクワークは1時間に15分程度、目を休ませる時間を作るようにしましょう。

疲れ目を感じたら目薬をさしてうるおいを補給するのも良いでしょう。

寝不足もまぶたのけいれんを引き起こします。

寝不足を感じたら

最低でも6~7時間は睡眠時間を確保するようにしましょう。熟睡している間は黒目が光を感知しませんが、これが目の休息には欠かせないといわれています。

お昼寝で睡眠時間を補うのも良いかもしれません。

カフェインの刺激がまぶたのけいれんを悪化させることもあります。

カフェインを取りすぎたときは

体内のカフェインを速やかに排出するために、水分をしっかりと補給しましょう。

とくに注意したいのがエナジードリンクです。缶1本あたりコーヒー2杯分のカフェインを含有していることもあるので、1日に何本も飲むのは控えるようにする方が好ましいでしょう。

以上のように日常生活の中で注意したい点を改めても、まぶたのけいれんが止まらないこともあります。そのようなときには、一度医師への相談を検討してみてはいかがでしょうか。

原因の自己判断/自己診断は控え、早期の受診を検討しましょう。