まぶたのむくみ:医師が考える原因と対処法|症状辞典

まぶたのむくみ

受診の目安

夜間・休日を問わず受診

急ぎの受診、状況によっては救急車が必要です。
どうしても受診できない場合でも、翌朝には受診しましょう。

  • 何かが目に入ったなど、きっかけがはっきりしていてむくみが強い
  • まぶたが閉じられない程むくんでいる
  • 唇の腫れや息苦しさ、体のむくみなどの症状がある

診療時間内に受診

翌日〜近日中の受診を検討しましょう。

  • むくみが徐々に強くなってきている
  • 目頭の周りが腫れ、涙があふれてくる
  • 日常生活に支障はないが、むくみが1ヶ月以上続いている

場合によって受診を検討

気になる・困っている場合には受診を検討しましょう。

  • むくみが軽度で他に症状がなく、徐々に改善している

[医師監修] メディカルノート編集部

まぶたのむくみ

まぶたは目立つ場所のため、むくみがあると見た目上気になる人も多いかもしれません。しかし、原因によっては見た目の問題だけではなく、何らかの病気が原因となっており対処が必要なこともあります。

  • 新しい化粧品を試したらまぶたがむくんでしまった
  • 目がかゆくなりこすったらまぶたが腫れてしまった
  • まぶたや顔が腫れぼったくなった

このような症状が現れた場合、考えられる原因にはどのようなものがあるでしょうか。

まぶたのむくみがある場合に考えられる主な病気には、以下のようなものがあります。

麦粒腫(ばくりゅうしゅ)霰粒腫(さんりゅうしゅ)

麦粒腫はまつ毛の根元近くにある、皮脂腺や汗腺に細菌が感染した状態です。一般的には「ものもらい」と呼ばれてることもあります。膿が溜まってしこりができ赤く腫れ、痛みやかゆみが強い場合が多いとされています。
霰粒腫はまつ毛の根元近くにある脂腺に詰まりが起こり、分泌物などが溜まってしこりや腫れができます。通常は症状は腫れやしこりのみで赤み・痛みの症状はないとされています。感染を起こしている霰粒腫は麦粒腫と症状がよく似ており、見分けが難しいこともあります。

霰粒腫
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結膜炎

まぶたの裏側や白目の表面をおおう粘膜を結膜といいます。結膜が腫れることでまぶたも腫れます。結膜炎の原因としては、アレルギー、細菌・ウイルスなどの感染症、異物による傷、ケガなどがあります。

眼瞼炎(がんけんえん)

まぶたの炎症を眼瞼炎と呼びます。広い意味では麦粒腫・霰粒腫も眼瞼炎の一種です。

眼瞼炎の原因には、細菌やウイルス・カビなどによる感染、皮膚炎(接触皮膚炎・かぶれ、アトピー性皮膚炎)、虫刺されなどがあります。化粧品、点眼薬、涙などによるかぶれも原因の一つです。新たに使用し始めた製品がある場合はいったん使用を中止して様子を見ましょう。

眼瞼炎
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接触皮膚炎
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アトピー性皮膚炎
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眼窩蜂窩織炎(がんかほうかしきえん)

眼球の奥には脂肪や筋肉・視神経があり、さらに奥には脳があります。このうち脂肪などの組織のことを蜂窩織といい、ここに炎症が起こるとまぶたが腫れ、眼球が前に出てくることもあります。眼球を動かしたときの痛みや全身の発熱が起こる場合もあります。

眼窩蜂窩織炎
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目以外の病気でも、まぶたのむくみや腫れが起こることがあります。

心臓の病気

心臓が血液を送り出す機能が落ち、心不全といわれる状態になると全身に余分な水が溜まります。まぶたなど皮膚が薄い部分や、重力により水が溜まりやすい足がむくみやすくなります。

心不全
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腎臓の病気

腎臓は体内から余分な水分を排出する役割をしているため、腎臓の機能が低下することでまぶたや足がむくみやすくなります。

甲状腺の病気

のどの前側にある甲状腺という臓器の関連によって、まぶたや足のむくみが起こることがあります。バセドウ病などで甲状腺の機能が過剰になった場合、橋本病などで甲状腺の機能が低下した場合、どちらもまぶたがむくむことがあります。

甲状腺機能亢進症
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慢性甲状腺炎(橋本病)
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泣きすぎた、うつ伏せで寝ていたなど、明らかな原因が思い当たらないのに、まぶたのむくみや腫れが続く場合、眼科もしくは皮膚科を受診しましょう。

眼科か皮膚科かというはっきりした決まりはありませんが、皮膚の表面にただれが明らかな場合などは皮膚科がよいでしょう。逆に、目そのものの痛みや目やになどを伴う場合には眼科を受診しましょう。受診の結果原因が見当たらない場合や、全身の病気の影響が疑われた場合には内科受診をすすめられることもあります。

受診の際にはいつからどのような症状があるか、痛み・赤み・目やに・かゆみなどはあるか、息苦しさなど全身の症状がないかを伝えるようにしましょう。

日常生活上の行動によってまぶたのむくみが起こることもあります。

塩分を摂りすぎると体に水分が溜まりやすくなります。体質にもよりますが、飲酒をすると翌朝むくみが起こりやすくなるという人もいます。

アルコールによるむくみを予防するには

アルコールを摂ることでむくみやすくなる体質の人は、適度な飲酒量に留める・就寝前の飲酒を避けるなど工夫が必要です。

目をこすり過ぎるとその刺激で血管から水分が漏れ出し、むくみが起こりやすくなります。

目をこすらないためには

目をこするときにはかゆみや違和感がある場合が多いですが、まずはその原因を取り除きましょう。

また、かゆみがあっても強くかいてしまうとますますむくみが起こりやすくなります。冷たいおしぼりや、保冷剤をタオルで包んだものなどで冷やすとかゆみがやわらぐ場合があります。

自分でできる工夫を試してもまぶたのむくみがよくならない場合には、一度眼科で相談してみましょう。