まぶたがかゆい:医師が考える原因と対処法|症状辞典
メディカルノート編集部 [医師監修]【監修】
まぶたのかゆみを感じても、目立つ場所のため赤くなることが気になって掻けなかったり、女性の場合にはメイクをしていて掻くことができず辛い思いをすることもあるかもしれません。
このような場合、考えられる原因にはどのようなものがあるでしょうか。
日常生活上の原因でまぶたのかゆみが起こることがあります。
化粧品、二重まぶたにするためのテープや接着剤、まつげエクステの接着剤などがまぶたに付着すると、かぶれを起こし、かゆみが出ることがあります。
新しい化粧品を試すときには、皮膚の目立たない部分でパッチテストを行ってから使用しましょう。今まで問題なく使用できていた製品でも、肌荒れやかゆみがある時や、体調がよくないときにはかぶれを引き起こす場合があります。
自分で注意していてもまぶたのかゆみがよくならないような場合には、一度診察を受けましょう。
まぶたにかゆみがあるときに考えられる病気・状態はさまざまです。
まぶたの裏側や白目の表面をおおう粘膜を結膜といいます。アレルギーや細菌・ウイルスなどの感染症、異物による傷、ケガなどにより結膜炎が起こります。特にアレルギー性結膜炎では、まぶたまでかゆくなってくることがあります。目やに、白目の充血、まぶたの腫れ、涙、痛みなども起こります。
まぶたの炎症を眼瞼炎と呼びます。特にかぶれなど皮膚の表面に症状が強く見られる場合は眼瞼皮膚炎と呼ばれます。まぶたのかゆみや赤み、腫れ、痛みなどの症状が現れます。
眼瞼炎の原因には、細菌やウイルス・カビなどの感染、虫刺されなどがあります。眼瞼皮膚炎は乾燥や皮脂欠乏によって皮膚のバリア機能が低下することで起こりやすくなります。
掻かずにいられないようなかゆみがある・悪化しているような場合は早めに受診を検討しましょう。また、目やにや充血、目そのものの痛みなど、他の症状がある場合にも診察を受けましょう。
受診の際には眼科で、いつからどのような症状があるか、痛み・腫れ・目やになど他の症状があるかなどをできるだけ詳しく伝えましょう。
翌日〜近日中の受診を検討しましょう。
気になる・困っている場合には受診を検討しましょう。