まぶたの乾燥:医師が考える原因と対処法|症状辞典
メディカルノート編集部 [医師監修]【監修】
まぶたが乾燥するとかゆみや赤みが起こることが多く、女性であればメイクができない・見た目が気になるなど色々と不都合を感じやすいものです。
このような場合、考えられる原因にはどのようなものがあるでしょうか。
日常生活上の習慣などが原因でまぶたの乾燥が起こることがあります。
化粧品、二重まぶたにするためのテープや接着剤、まつげエクステの接着剤などがまぶたに付着すると、かぶれを起こすことがあります。
新しい化粧品を試すときには、皮膚の目立たない部分でパッチテストを行ってから使いましょう。今まで問題なく使用できていた製品でも、肌荒れやかゆみがある時や、体調がよくないときにはかぶれを引き起こす場合があります。
スキンケアに使用する洗顔料・クレンジング剤、保湿剤が合わない場合や、保湿そのものが足りない場合にもまぶたの乾燥が起こる場合があります。
肌の調子が悪いときにはファンデーションやアイメイクは控えめにしましょう。クレンジングや洗顔後は特に乾燥しやすいので、すぐに保湿を行いましょう。化粧水、美容液、乳液やクリームの順に、テカっと光る程度・ティッシュを付けたら張り付くぐらいに多めに保湿します。また、このとき使うアイテムも事前にパッチテストなどを行い、肌に合ったものであることを確認しておきましょう。
自分でできる対処法を行ってもまぶたの乾燥がよくならない場合には、一度病院で相談してみましょう。
まぶたの乾燥があるときに考えられる病気・状態はさまざまです。主に以下のようなものが挙げられます。
まぶたの炎症を眼瞼炎と呼びます。特にかぶれなど皮膚の表面に症状が強く見られる場合は眼瞼皮膚炎と呼ばれます。まぶたのかゆみや赤み、腫れ、痛みなどの症状が現れます。
眼瞼炎の原因には、細菌やウイルス・カビなどの感染、虫刺されなどがあります。眼瞼皮膚炎は乾燥や皮脂欠乏によって皮膚のバリア機能が低下することで起こりやすくなります。
いわゆるかぶれを接触皮膚炎と呼びます。化粧品、点眼薬、塗り薬、涙など、さまざまなものが原因になることがあります。
まぶたの皮膚は薄く刺激に弱いうえ、目に近い場所でもあるため使用するものには注意が必要です。
気温や湿度が低い環境が続いたときや保湿が足りない場合、加齢に伴う皮脂分泌の低下に伴い、皮膚を守るバリアが少なくなることで、がさがさした感じ、赤み、かゆみなどが起こります。
かぶれの原因となるような製品の使用をやめ、保湿などを行っても乾燥が改善しない場合や、かゆみ・赤み・腫れなど乾燥以外の症状がある場合には受診を検討しましょう。
受診先は眼科・皮膚科どちらでも診察を受けられる場合がほとんどですが、充血や涙・目やになど目の症状がある場合、目のふちなど目に近い場所に症状がある場合には眼科を受診しましょう。
受診の際には、いつからどのような症状があるか、痛み・腫れ・目やになどの症状はあるかを医師に伝えるようにしましょう。
翌日〜近日中の受診を検討しましょう。
気になる・困っている場合には受診を検討しましょう。