日本全国から多くの患者さんが心臓カテーテル治療を受けにくる病院が千葉県にあります。千葉西総合病院は年間3,000例を超える心臓カテーテル治療を行っており、その数は5年連続で全国1位です。カテーテル治療の中でも難度の高い「ロータブレーター治療」、「エキシマレーザー治療」も世界で有数の件数を誇っています。
この医療チームを率いるのが千葉西総合病院病院長であり、今も心臓病センター長として治療現場に立ち続ける三角和雄医師です。アメリカの医師格付け機関による「ベストドクターズ」に何度も選出されるほど、世界的にも有名な先生です。
そもそも医師になろうと思ったのは、自分自身が病気になったことがきっかけです。私は小学3年生のときにリウマチ熱にかかり2か月間入院しました。そのときにお世話になった小児科の先生にあこがれて、医師になろうと思ったのです。
医学部6年生の時に米国フィラデルフィア小児病院に短期留学しました。そのときに出会ったのが、小児循環器カテーテル治療の世界的権威であるウィリアム・J・ラシュキンド先生です。ラシュキンド・カテーテルという大血管転移(TGA)の治療に用いられるカテーテルを開発した著名な医師で、数々の革新的な治療法を生み出していました。そのラシュキンド先生が、東洋から来た見ず知らずの医学生のために、多くの時間を使ってくれました。それが私とカテーテルの出会いです。
学生時代の留学経験から、アメリカで医師としてのトレーニングを積みたいと考えるようになりました。日本で大学の医局に入局して研修を行った後、アメリカに留学しました。ニューヨークを皮切りに、2~3年ごとに勤務する病院を変えながら、循環器内科を中心に内科領域で幅広く、最新の医療技術を学び続けました。日本で臨床医として働くよりも数十倍、数百倍の患者さんを診ることができたと思います。
多くの経験を積む中で、これからは心臓カテーテル治療が中心の時代になると確信しました。患者さんにとって、身体的にも経済的に負担の大きい手術ではなく、患者さんに優しいカテーテル治療がこれからの医療の主流になると考えたのです。
もともと新しいものに興味のある性格で、私が得意とするのはロータブレーター、エキシマレーザーなどの心臓カテーテルの先端医療です。そのような先端医療を行うことができる病院は日本では限定的なので、家族の都合で帰国することになったときに、自分の理想の医療が実現可能である千葉西総合病院で病院長兼心臓病センター長として働くことにしました。
千葉西総合病院は2014年の1年間に3,017例の心臓カテーテル治療を行いました。「手術数でわかるいい病院2015全国&都道府県別ランキング」(週刊朝日MOOK)でも、5年連続1位に選ばれています。
私個人も1日平均10~15人の患者さんに対して、心臓カテーテル治療を行っています。土曜日も含めて毎日カテーテル治療を行っており、治療が終わるのは深夜です。休みはほとんどありませんが、この仕事が天職だと思っているので何も苦になりません。
記事1:「5年連続心臓カテーテル治療数1位」の医療チームを作った医師―三角和雄
記事2:心臓カテーテル治療の現在 ―最先端カテーテル治療室
記事3:最新の心臓血管検査―マルチスライスCT
記事4:心臓カテーテル治療最先端 ―ロータブレーター
記事5:心臓カテーテル治療最先端 ―エキシマレーザー
千葉西総合病院 病院長/心臓病センター長、 東京医科歯科大学 臨床教授
三角 和雄 先生の所属医療機関
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