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インタビュー

ロコモティブシンドロームの予防方法。運動習慣と食生活が重要

ロコモティブシンドロームの予防方法。運動習慣と食生活が重要
大江 隆史 先生

NTT東日本関東病院 副院長 整形外科部長・手術部長、ロコモ チャレンジ!推進協議会 委員長

大江 隆史 先生

65歳以上の方で要介護状態になる方の増加が、社会問題となっています。この記事では、ロコモティブシンドロームについて啓蒙を続けておられるNTT東日本関東病院 整形外科 主任医長 大江隆史先生に、ロコモティブシンドロームの予防方法について解説していただきます。

前項でも触れましたが、整形外科領域で一般的にみられる疾患で、歩行困難につながる病気は、実は多くありません。骨粗しょう症、関節の軟骨の老化現象、脊柱管狭窄症の3つです。これらの疾患がある場合は、整形外科医の治療をきちんと受け、治癒した後の生活習慣についてアドバイスをもとに、長期的に続けていくことです。現時点でこれらの疾患にかかっていない方も、運動器に負担をかけない運動習慣を持つことがとても大事です。

厚生労働省は、+10(プラス・テン)というスローガンを掲げて呼びかけをおこなっています。これは、普段のライフスタイルに加えて、10分多く体を動かすことを意識するというものです。このことにより、運動器を支える筋力を維持するための運動習慣が身につき、健康寿命を延ばせるというものです。

つまり、無理なく負担を感じず体を動かせればよいのですが、少し意識すれば様々な方法が見つかのではないでしょうか。
たとえば、会社までの距離が近ければ、電車やバスの通勤をやめて自転車や徒歩で通勤する。会社の中では、エレベーターやエスカレーターを使わずに階段を使う。仕事の休憩時間に、会社の周囲を散歩する。テレビを見ながら、筋トレやストレッチをする。このように、無理に運動をしようとしなくても、日常生活や仕事の中で少しきつめに体を動かすことを意識すれば、ロコモの対策を行うことは可能なのです。

日本整形学会公認 ロコモチャレンジ! WEBサイトでは簡単に下肢筋力とバランス能力をアップする方法を公開しています。

片脚立ち
片脚立ち

 

スクワット
スクワット

日本整形学会公認ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイトより引用

大切なのは、自分の体力に合わせて無理なく継続できる方法を選ぶことです。先述したように、ロコモ対策には継続がなにより大事です。無理なく続けられる方法を選びましょう。

また、柔軟性を高めたり、身体活動量をあげる工夫も大事です。「日本整形外科学会公認 ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト」では、このほかに腰痛・膝の痛み対策についての体操も公開しています。「ロコモティブシンドロームかどうかチェックする方法」でも触れましたが、膝や腰の痛みがある場合は運動器疾患が起き始めている可能性もありますので、適切な治療を受けながら運動を行う必要があります。

ロコモティブシンドロームは、運動や生活習慣がとても重要です。とくに痩せすぎていたり、肥満であっても問題が起こりやすくなります。
同時に、食生活もとても重要です。低栄養を防ぎ、骨や筋肉を造るための栄養素を摂取することがとても大事です。たとえば骨そしょう症の予防には一日700ミリグラム以上のカルシウムを摂取することが勧められています。田にも骨や筋肉に必要な栄養はあります。たんぱく質、ビタミンD、ビタミンKなどの栄養をきちんと摂取するようにしましょう。

記事1:ロコモティブシンドロームとは。定義を知って対策しよう
記事2:ロコモティブシンドロームの原因。運動不足やスポーツのしすぎ
記事3:ロコモティブシンドロームかどうかチェックする方法
記事4:ロコモティブシンドロームの予防方法。運動習慣と食生活が重要
記事5:子どものロコモティブシンドローム。子どものうちから予防対策を

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  • NTT東日本関東病院 副院長 整形外科部長・手術部長、ロコモ チャレンジ!推進協議会 委員長

    大江 隆史 先生

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