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子どもが虫に刺されたとき、どう対処する?
子どもが虫に刺されたとき、一般的には大きな問題はないことがほとんどですが、虫の種類によっては注意が必要な場合もあります。では、どのようなときに注意するべきなのでしょうか。東京都立小児総合医療セン...
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子どもが虫に刺されたとき、どう対処する?

公開日 2016 年 05 月 12 日 | 更新日 2018 年 01 月 05 日

子どもが虫に刺されたとき、どう対処する?
萩原 佑亮 先生

東京都立小児総合医療センター 救命救急科

萩原 佑亮 先生

子どもが虫に刺されたとき、一般的には大きな問題はないことがほとんどですが、虫の種類によっては注意が必要な場合もあります。では、どのようなときに注意するべきなのでしょうか。東京都立小児総合医療センター救命集中治療部救命救急科の萩原佑亮先生にお伺いしました。

注意が必要な虫の種類は? 蜂やドクガに気を付ける

まず、蜂に刺された場合は注意が必要となります。アナフィラキシーという重篤なアレルギー反応を起こして、最悪の場合死に至ることもあります。特に危険なのは、1度に何回も大量の蜂に刺されたときや、刺されるのが2回目以降であるときです(なお、初めて刺されてもアナフィラキシーが起こることもあります)。

アナフィラキシーの症状は、虫に刺されて数分から数十分で起こります。

  • 全身にじんましんが広がる
  • 顔色や意識の状態が悪くなる
  • 呼吸が苦しくなる
  • 腹痛・嘔吐

上記に挙げた症状がみられる場合はすぐに救急車を呼びましょう。

頻繁にあるのは、洗濯物の中に蜂が紛れ込んでいて、子どもが刺されるケースです。また、後述するドクガに刺された場合も、強い症状が出る場合があります。

危険な虫に刺されたときの対処法

蜂の針が皮膚に残っているときは、毛抜きや粘着テープで取ります。ポイントは針の根元をつかんで抜くことですが、毒のう(毒のたまり)があるため、手で直接抜かないようにしましょう。救急医は、クレジットカードなどの硬い板で皮膚を素早く撫でて針を取り除くこともあります。針を抜いたら、刺された部分を流水でよく洗い、濡れたタオルなどで冷やします。

蜂に刺されたときの針の抜き方(針の根元をつかむのがポイント)

毛虫/チャドクガ

樹木の裏に密集している毛虫は、チャドクガの幼虫である可能性があります。チャドクガは幼虫・成虫・死骸を問わず毒を持っています。毛虫の毛に触れると、数時間後に皮膚がピリピリして、徐々に激しい痒みや痛み、水疱を伴う米粒大ほどの発疹が表出するなどの目立った症状が現れます。

毒が虫の毛自体についているため、チャドクガや毛虫に触れた場合は、患部を直接触らないようにしましょう。子どもの皮膚についているドクガの毛を粘着テープなどでとってから、流水で入念に流します。また、ドクガの毛が子どもの着ている洋服に付いている可能性があるため、着替えさせます。

チャドクガはツバキやサザンカの樹を好むため、これらの樹木には近づかないようにします。

マダニ

マダニ咬傷は夏場にキャンプに行った際などに多くみられます。これは皮膚に米粒大のマダニが噛み付いてとれない状態です。虫の口に毒性があります。しかし親御さんが自分でとろうとすると、皮膚に虫の口が残ってしまうことがあるため、無理せず医療機関を受診してください。医療機関ではピンセットなどの器具で虫を慎重につまんで取り除きます。

多くの虫さされは軽症で済む

多くの虫さされは、軽度の部分的なアレルギー性の反応を起こすのみです。局所(刺された部分だけ)の腫れや痛みのみで済むため、それほど焦る必要はありません。

虫さされが原因で起こる発疹は、以下の特徴があります。

  • 皮膚が露出している部分にできる
  • 体の左右で差がある
  • まとまった箇所にできる

子どもは体温が高いこともあり、蚊に刺されやすいのですが、蚊に刺された程度であれば、刺されたところを丁寧に洗い、痒み止めの軟膏を塗布して様子をみます。

虫が多く生息する場所に出かけるときは、虫さされ対策として可能な限り長袖・長ズボンを着用したり、皮膚が露出する面積を少なくしたりするとよいでしょう。他にも、露出する部分には虫よけ剤を用いたり、子どもに携帯用の虫よけ器を装着させたりするなどの工夫も効果的です。

「こどもの様子がおかしい」と思ったときは、日本小児科学会が運営する「こどもの救急(ONLINEQQ)」も参考にしてみてください。

☆こどもが虫に刺されたときはこちら 

【先生方の記事が本になりました】

2005年弘前大学医学部を卒業後、様々な医療機関にて救急医として研鑽を積んだのち、東京都立小児総合医療センター救命救急科に着任。日本で数少ない、小児と救急両方のスペシャリストである小児救急医として、「小児救急は未来を救う救急」をモットーに小児救急の普及や若手育成に尽力している。また、社会のセーフティネットとしてERを機能させるべく、日本のERの多施設共同研究のネットワークを立ち上げるなど、専門を超えたハイブリッドな活動を行う。

「虫刺され」についての相談が5件あります

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