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インタビュー

NRFS(胎児機能不全)のサインを早期につかむために

NRFS(胎児機能不全)のサインを早期につかむために
箕浦 茂樹 先生

一般社団法人新宿医師会区民健康センター所長 山王病院/国立国際医療研究センター産婦人科

箕浦 茂樹 先生

下記は、山王病院産婦人科の箕浦茂樹先生が、妊娠中のお母さんからよく聞かれる質問や誤解がある事実をまとめた表です。下記のようなサインがある場合はNRFSの危険性があります。すぐに主治医に相談するようにしましょう。

 

Q. 胎動は赤ちゃんの状態にどれくらい関係あるのですか?胎動はいつまであるのでしょうか?28週以降注意

 

A. 胎動は妊娠16~20週程度から感じるようになります。

これは赤ちゃんの状態を知るためには非常に重要な情報です。

胎動についてよく誤解されるのは、出産予定時期が近づくと胎動が「減る」「なくなる」と思われていることです。

胎動は、妊娠週数が進むにつれてだんだん力強く激しくなってくることがほとんどです。

もし胎動が「ない」場合、それは極めて異常なサインで早期に発見してあげなければ将来的に脳性マヒなどを発症する可能性もあります。

胎児は、20~40分の周期で寝たり起きたりしています。

そのため、それに伴って同じ周期で20~40分動きがあったり静かになったりを繰り返すはずです。

胎動には「どんな胎動が望ましいか」という基準はないため、「あればいい」という程度にお考えいただければいいのですが、「何時間もまったく胎動がない」場合は赤ちゃんに何か起きている可能性が考えられます。

すぐに主治医に相談しましょう。

 

Q. 胎動がなくなった気がする。どうすればいいですか?22週以降注意

 

A. 「胎動が弱くなった(胎動減少)」「胎動がなくなった(胎動消失)」と感じたら、その時点で重症のNRFSの可能性があるためすぐに受診してください。

もしNRFSと診断された場合、帝王切開をして赤ちゃんを取り出すなどの処置をすれば胎児の障害を防ぐことができる可能性があります。

産科医療保障制度が始まってから、脳性マヒの原因や発症に関するたくさんの臨床データが集積されつつありますが、そこでも胎動の重要性が述べられています。

胎動の変化をできるだけ早期に見つけることは、赤ちゃんの重い障害の予防につながります。

 

Q. 妊娠中、痛みや出血があったらどうすればいいですか?22週以降注意

 

A. 妊娠前半期の出血や痛みは切迫流産の徴候ですが、22週以降は切迫早産の徴候で、27~28週以降の強い痛みや出血は胎盤早期剥離の可能性も出てきます。

胎盤早期剥離は、半分以上が家にいる時や買い物をしている時など医療機関の外にいる時に起きています。

胎盤早期剥離のサインは痛みと出血です。このような異常なサインがあったらすぐに受診しましょう。

 

Q. 破水したかもしれない。どうすればいいですか?22週以降注意

 

A. 「破水かな?」「何か水っぽいものが出たな」という感覚(破水感)があったらすぐに受診しましょう。

21週以前で破水するとほとんど流産になってしまいます。

それ以降の週数でも、破水してしまうと子宮の中と外界が直接つながってしまうことになるため、感染症のリスクが高くなってしまいます。

破水して時間が経つほど感染の確率は高くなります。

感染のリスクを減らすため受診の前には入浴など避けることが望ましいですが、受診の手順が分からない場合は、かかりつけのクリニックに相談するとよいでしょう。

 

Q. 熱が出てしまいました。どうすればいいですか?22週以降注意

 

A. 38.0度以上の熱がある場合は子宮内感染の可能性があります。

羊を使った実験では、母体よりも羊水の温度は0.25度、胎児の温度は0.5度高いという結果が出ています。

子宮内感染でなくても、お母さんに高い熱があると胎児にはかなりの負担になりますので早めに受診してください。

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