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インタビュー

公開日 : 2016 年 10 月 20 日
更新日 : 2017 年 05 月 08 日

痛風の症状と原因―痛風発作や痛みが起こりやすい部分

痛風は、血中の尿酸が結晶となって関節などに沈着することにより、痛みが生じる病気です。生活習慣が主な原因と言われています。「風が吹いただけでも痛い」といわれる痛風の症状と原因、痛みや治療法について、兵庫医科大学の山本徹也名誉教授におうかがいしました。

 

痛風とは? 尿酸塩結晶が蓄積することで激痛を呼ぶプリン体代謝疾患

痛風とは、血中の尿酸が正常値(7mg/dl)を超えた状態である高尿酸血症が原因で起こります。血液中の尿酸が尿酸塩結晶という結晶になり、それが関節や腎臓に析出して起こる症状を痛風といいます。

特に関節に尿酸塩結晶が生じたときは激痛が走り、日常生活も一時的に困難になるほどです。

尿酸塩結晶が腎臓のなかに沈着すると、痛風腎となり腎不全の原因となります。昔、痛風患者は、痛風腎による腎不全が原因でおよそ50%の人が亡くなっていた時代もありました。しかし今では早期に治療する方が多くなったことで痛風腎による腎不全で亡くなる方は10%以下まで減っています。

 

痛風は生活習慣に深く関わっている

「プリン体を過剰摂取すると痛風になる」という話はよく知られているところです。痛風の原因となる尿酸は、プリン体(プリン環の構造を持つものの総称)が分解されることでできます。プリン体は細胞質やの核の中に含まれています。このプリン体が体内で分解されると最終産物の尿酸が作られます。

尿酸は腎臓や腸管から排出されるため、血液の尿酸値は体内で産生された量と排他された量のバランスによって決まります。そのため尿酸の産生が増加する場合や、尿酸の排他が低下する場合は、血液中の尿酸値が上昇し、高尿酸血症が出現します。

高尿酸血症・痛風が増加した大きな原因は、戦後、食生活を中心に生活習慣が西洋化したためと考えられています。現在、日本の痛風の患者さんは100万人程度といわれていますが、痛風の原因となる高尿酸血症の方はその10倍の1000万人程度いるのではないかと推測されています。

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