S414x320 4ad816c6 adf4 4ce2 b474 4db2c0c97c56

タイアップ

公開日 : 2017 年 02 月 18 日
更新日 : 2017 年 05 月 08 日

膝の関節に痛みが生じると、立ち上がることや歩くことが困難になり、行動に制限がかかります。関節の痛みが変形によるものであれば、人工膝関節手術を行うことによって痛みがなくなり、今よりも自由に外出や趣味を楽しむことができるかもしれません。

しかし、手術となると不安も多く、手術をするかどうか迷っている方も多いのではないでしょうか。今回は人工膝関節手術の有効性や気になる材質、手術時間などについて横須賀市立うわまち病院整形外科部長 山本和良先生にお伺いしました。

人工膝関節手術の対象は膝に痛みを抱える方-年齢と傾向

人工膝関節手術とは、変形性関節症や関節リウマチによって膝の関節が変形し、強い痛みが出ている患者さんに行う手術です。この手術が必要となる患者さんは40代から90代まで年齢層が幅広いという特徴があります。横須賀市立うわまち病院では、地域に高齢者が多いということもあり、80代前後の患者さんにこの手術を行うことが多いです。

膝の関節に痛みが出やすいのは8割方女性

高齢の女性

また、人工膝関節手術が必要になる患者さんのほとんどは女性で、実際に手術を行う男女比は1:5くらいです。もちろん男性でも変形性関節症や関節リウマチに罹患する可能性はあります。しかし、男性は女性に比べて筋肉量が多く、筋肉が関節をしっかり支えているため、関節が変形しても痛みが出にくいという特徴があります。

変形性関節症や関節リウマチは、多くの場合痛みがなければ手術をする必要はありません。つまり、女性のほうが男性と比べて痛みが出やすいため、女性の手術数が多くなっているともいえます。

疾患の種類別にみる人工膝関節の適応

変形性膝関節症の場合-人工膝関節手術・骨切り手術から選択する

変形性膝関節症は手術が必要な場合、人工膝関節手術と骨切り手術(こつきりしゅじゅつ)という2つの方法から患者さんに適した手術をお勧めしています。

人工関節:変形した骨の一部を切り取って、骨の表面を人工物に入れ替える手術

骨切り手術:人工関節を入れずに、自分の骨を切り、形を整えて関節の痛みが出ないようにする手術

変形性膝関節症の場合、骨の変形がひどく、ある程度お年を召した患者さんならば人工膝関節を、骨の変形が軽くまだ若い患者さんには、骨切り手術をお勧めする傾向にあります。具体的には、70〜80代の患者さんであれば大抵人工膝関節手術のほうが適しており、50〜60代の患者さんであればまず骨切り手術を検討します。ただし、70代以上の患者さんでも骨の状態が丈夫で変形が少ない患者さんであれば、骨切り手術を勧めることもあります。

関節リウマチの場合-若年の方でも人工膝関節を検討

関節リウマチによる膝関節の変形の場合、50〜60代と比較的若い患者さんでも人工膝関節手術を余儀なくされる方もいらっしゃいます。これは、関節リウマチの場合、若くても関節にひどい変形がみられることもあるからです。

しかし最近はリウマチの治療が進歩しており、飲み薬や注射でリウマチの進行を抑えられる患者さんも増えてきています。そのため、以前と比べれば関節リウマチが原因で人工膝関節手術が必要になる患者さんは減少しています。

横須賀市立うわまち病院では、年間70件ほどの膝関節手術を行なっており、そのうち20件が骨切り手術、残りの50件は人工膝関節の手術です。これは横須賀市に高齢の市民が多く、骨切り手術よりも人工膝関節手術のほうが適している患者さんが多く受診されるためです。

関節リウマチのページへ

連載記事

関連記事