院長インタビュー

地域住民の抱える痛みをいち早く取り除きたい——進藤病院の取り組みとこれから

地域住民の抱える痛みをいち早く取り除きたい——進藤病院の取り組みとこれから
進藤 正明 先生

医療法人社団 整形外科進藤病院 理事長

進藤 正明 先生

目次
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この記事の最終更新は2018年12月05日です。

1961年に北海道旭川市内に開設された医療法人社団整形外科進藤病院(以下、進藤病院)は、今日まで地域の方々の健康を支えてきました。外傷骨折といった一般的な整形外科疾患に加えて、スポーツによる負傷に特化した治療を行っていることが特徴です。

進藤病院の取り組みについて理事長である進藤正明先生にお話を伺いました。

病院外観(進藤病院ご提供)

進藤病院は、整形外科に特化した病院として、リハビリテーションという概念が地域に浸透していない時代から診療を行ってきました。また、旭川市は少子高齢化が進みつつある地域ですが、観光客など外部から訪れる方も多い事が特徴です。

このようにさまざまな方のニーズに対応できるよう、地域の医療機関と連携しながら医療を提供しています。

当院では、整形外科の手術を行う際に必要な医師やスタッフが常勤しているため、必要な時にすぐ手術を行うことができます。症例としては骨折を多く扱っており、当院だけで対応できない症例に関しては、国立大学法人旭川医科大学、旭川赤十字病院と連携を取りながら診療しています。

救急患者の受け入れも行っており、交通事故やスポーツ中の負傷にも多く対応しています。

手術風景(進藤病院ご提供)
リハビリテーション室(進藤病院ご提供)

当院では、スポーツに携わる多くの方の治療やリハビリを行っています。これまで、クラブ活動を行う生徒、学生からスポーツを職業とする方まで多くの方の診療を行ってきました。

当院では、けがをした当日に検査を行い、治療やリハビリの方針を一日でも早く決めることを目指しています。このように、けがをした後の検査から治療までを素早く行うことで、患者さんのより早い回復に努めています。

また、当院のスポーツによるけがに対する知識と技術は、さまざまなスポーツ大会でいかされています。旭川近隣で行われる大会などでは、私をはじめとした当院の医師、トレーナーが現地で医療活動の指揮をすることもあります。また、国際大会ではチームドクターとして帯同することもあります。

さらに、リハビリ施設やスタッフの充実にも力を入れています。迅速な検査・治療だけでなく、早い段階でリハビリを行うことで、患者さんや選手の早期復帰を目指します。

リハビリテーションの様子(進藤病院ご提供)

当院では2名の日本手外科学会認定の手外科専門医が在籍(2018年11月時点)し、外傷スポーツ障害のほか、関節の変形慢性疾患、リウマチに対する手術など、肘から先の部位に対する病気や障害に対応しています。

これから注力していきたいのは、再生医療です。

当院ではこれまでも、スポーツ外傷などで損傷した軟骨を再生させるさまざまな治療を行ってきました。こういった再生医療に、取り組んでいくのもスポーツ整形に特化した医療機関の責務であると考えています。

今後も、より適切な治療を患者さんに提供できるように努めていきます。

近年、障がい者スポーツの支援にも力を入れています。きっかけは、職員の家族や子どもなど身近な方々の中にも、実際に障害のある方がいると知ったことでした。

現在は、病院全体で障害への知識を深め、障がい者に対してもやさしい病院になれるようにと考えています。

また、当院の室内テニス場とフットサルコートを、パラスポーツの選手に練習場として提供することもあります。今後も障害のある方との関わりや、サポートを続けていきたいと思っています。

先ほどお話しした通り、当院ではスポーツによるけがの治療やリハビリに力を入れています。私自身も、欧米で培った膝前十字靭帯再建術の技術を発揮し、アスリートの早期復帰のために、太く再断裂の少ない靭帯再建を目指して、日々実践しております。

当院は、開院当初から今日まで、地域の多くの方々にご来院いただいています。当院を訪れる方の多くは、体の痛みを訴えて受診されます。その痛みをいち早く取り除くこと、痛みから解放することが、整形外科に携わる医師として何より大切なことだと思っています。

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    進藤 正明 先生

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