院長インタビュー

江南厚生病院の取り組み─地域とともに歩み、充実した医療を提供するために

江南厚生病院の取り組み─地域とともに歩み、充実した医療を提供するために
齊藤 二三夫 先生

江南厚生病院 院長

齊藤 二三夫 先生

目次
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江南厚生病院は愛知県江南市で、地域に根差した医療を提供するために尽力しています。同院は、救急医療や血液内科での診療、周産期医療の充実など、地域に求められる医療の実践に努めています。の2008年から新たな歴史をつくり始めた同院について、院長の齊藤二三夫先生にお話を伺いました。

江南厚生病院のあゆみ

2つの病院が統合したことで江南厚生病院に

江南厚生病院 外観
江南厚生病院 外観

当院は、1935年1月に開院した愛北病院と1936年11月に開院した昭和病院が、2008年5月に統合して開院しました。

2つの病院が築いてきた地域に根差した診療は、当院にも引き継がれています。地域の皆さんが安心して生活することができるよう、日々の診療だけでなく、断らない救急をモットーに、職員が一丸となって取り組んでいます。

地域に必要な医療を提供するために

江南厚生病院として新たなスタートを切ったあとに、病院機能の拡充を行いました。具体的には、院内で使用する医療機器の更新や新規導入のほか、指定病院の承認を受けることで、地域に対してより充実した医療を提供することができるようになりました。当院は2018年4月に愛知県がん診療拠点病院に指定されました。がん診療連携拠点病院等は、全国どの地域でも質の高いがん医療を提供することができるように、要件を満たした医療機関が指定されています。当院では、白血病や軟部悪性腫瘍などの希少がんに対する診療も行っていて、地域の皆さんがより充実したがん治療を受けることを可能にしています。

このように当院では、病院機能拡充を進めることで、地域に住む皆さんにより安心して医療を受けてもらうために必要な体制のレベルアップを行ないました。

江南厚生病院の提供する医療体制

救急医療や周産期医療を提供

救急患者さん搬入の様子
救急患者さん搬入の様子

2015年10月に救命救急センターの指定を受け、地域の三次救急を担っています。三次救急は、集中治療室での入院治療を必要とする重症患者さんを受け入れ、治療にあたる救急医療のことです。当院の救命救急センターは断らない医療をモットーとし、三次救急はもちろん、手術治療を必要とする二次救急の患者さんも受け入れています。

また救急患者さんの受け入れだけでなく、産婦人科や小児科をはじめとする周産期医療にも力を入れています。当院で周産期医療に注力することで、江南市で子育てをする世代も安心することができると思います。そのためにも、周産期医療をより充実させていきます。

NICUを設置し地域の周産期医療に貢献

NICUを設置し地域の周産期医療に貢献

整形外科

整形外科では、脊椎・脊髄の診療をはじめ、股関節や膝関節、軟部悪性腫瘍手術など整形外科分野の疾患に幅広く対応しています。また、当院には救命救急センターがあることから、高エネルギー外傷で救急搬送された患者さんを受け入れ、必要に応じて整形外科分野での治療などの対応も行っています。高エネルギー外傷とは、交通事故の際にはね飛ばされたり高所から墜落したりして、複数臓器の損傷や多発出血をきたす外傷です。

また日々の診療では、脊椎脊髄センターを開設して脊椎・脊髄に特化した診療を提供しています。地域の患者さんを中心に、遠方から患者さんが来院することもあります。

整形外科の手術
整形外科の手術

血液・腫瘍内科

血液・腫瘍内科では、前身のひとつである昭和病院の血液内科の時代から多くの患者さんを診療してきました。良性や悪性の血液疾患の診療を行い、化学療法や造血幹細胞移植など、患者さんの状態にあわせた適切な医療を提供しています。悪性腫瘍の診療では、白血病をはじめとした血液がんの診療も行っています。

江南厚生病院の職員が働きやすい環境を整える

職員の多様な働き方をサポートするための取り組み

職場満足度調査を実施し、各部署で困っていることはないか、改善できることは改善していき、より職員が働きやすい環境を整えています。また、各部署や診療科で困っていることが起きた場合には、私が現場に行き、お互いの意見を聞いて解決できるように調整しています。

職場環境の調整だけでなく、職員の働き方にも多様性を持てるようにしています。たとえば、女性医師が結婚や出産などライフイベントでキャリアを途切れさせることがないように、時短勤務や日勤のみなど働き方に対して柔軟に対応しています。また、産前産後休業や育児休業を取得しやすい環境をつくることで、職員同士でも互いの働き方に理解を深めることにつながると思います。

若手医師の学び場としても活躍

若手医師が多くのことを学び、経験を積めるように積極的な治療参加の機会を設けています。たとえば、救命救急センターでは若手医師も第一線に立ち、患者さんの救命に尽力してもらっています。若手医師の時代に多くの症例を経験することは、今後の医師としての人生のなかできっと役に立つはずです。

また、現場での経験以外にも先輩医師を講師にした定期的な勉強会を開催しています。経験を積み、知識を深める環境を整えることで、今後の医療を担っていく医師の育成に努めています。

若手医師へのメッセージ

自分の可能性を狭めず、広げることができるよう、多くの経験を積んでください。医師としての経験は、多くの患者さんを診療してさまざまな症例を診ることで積まれていきます。

若手医師には多くの可能性があります。外科や内科といった専門性にとらわれず、広い視野を持って研修に臨んでください。特に初期臨床研修にあたる2年間という限られた研修期間で、どれだけ多くの経験を積むことができたのかによって、医師としての知識量と経験値は異なってくると思います。

齊藤先生から地域の皆さんへのメッセージ

斎藤先生

地域の皆さんが、体のことで困ったことがあったらお気軽に来院してください。当院で治療が難しい病気の場合には、適切な医療機関をご紹介し、患者さんの健康を守るためにサポートしていきます。

院内には投書箱を設置し、年1回アンケートを行うなど、地域の皆さんからのご意見を随時伺っています。院内で気になったこと、改善してほしい点などお気軽に投書してください。設備や接遇など、改善のために早い対応ができるものには素早く対応することで、より地域に根差した病院を目指していきます。

当院は地域の皆さんと共に歩んできた病院です。診療以外でもできる範囲のことを積極的に行い、今後も地域と共に歩んでいきます。