院長インタビュー

整形外科疾患を専門に地域に根付いた医療を提供する——いとう整形外科病院の特色

整形外科疾患を専門に地域に根付いた医療を提供する——いとう整形外科病院の特色
伊藤 宇一 先生

医療法人社団 いとう整形外科病院・院長 理事長

伊藤 宇一 先生

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医療法人社団 いとう整形外科病院(以下、いとう整形外科病院)は、北海道札幌市の中央区にある整形外科を専門とする病院です。地下鉄やバスなどによるアクセスが良好な立地の同院は、半世紀以上にわたり地域の暮らしに密着した医療を患者さまに提供し続けています。

今回は、いとう整形外科病院の特徴的な診療体制や地域での取り組みなどについて、理事長兼院長の伊藤(いとう) 宇一(ひろかず)先生にお話を伺いました。

いとう整形外科病院の外観
いとう整形外科病院の外観

当院は1964年に整形外科を専門とする病院として開院しました。1989年4月には医療法人化し、1996年には地域の皆さんによりいっそう最新の医療を提供したいとの思いから病院の建て替えを行い、現在に至っています。また、当院は急性期病棟45床と回復期病棟35床の計80床を有し、整形外科疾患の急性期から社会復帰まで一貫した医療を提供できる環境を整えています(2024年2月現在)。

全ての患者さまに安心して治療に専念していただける環境を整え、“患者様とご家族が安心して治療に専念できる信頼される病院を目指す”という当院の基本理念を基に職員一丸となって日々取り組んでいます。

ひと口に整形外科と言っても専門領域は首から指先、足のつま先まで広範囲にわたります。だからこそ当院では、患者さまの体の部位ごとに丁寧できめ細やかな医療を提供するために、脊椎(首・腰)・上肢(肩~手)・下肢(股関節~足)の各分野を専門とする医師をそろえ、症状に応じて総合的な診療を行っております。

外来ロビー
外来ロビー

当院に在籍している医師には、日本整形外科学会が認定する整形外科専門医やスポーツ医、さらには日本スポーツ協会が公認するスポーツドクターの資格を有している者もおります。現在も実際の現場で活躍しているスポーツドクターもおり、スポーツ外傷などで来られた患者さまに対してスポーツドクターとしてのサポートも行っています。私自身は、学生時代にアメリカンフットボールをしていた経験から、北海道社会人アメリカンフットボール連盟のチームドクターをしていますし、ほかにもスポーツドクターとしてナショナルチームに関わっている医師もおります。

スポーツによるけがで悩まれている方もいらっしゃるかと思いますが、そのような方に対してスポーツの現場を経験している医師としての視点から、必要なケアや予防法などスポーツを安全に行うための手助けができるのではないかと思います。そのため、スポーツ外傷で悩まれている方がおりましたら、ぜひ相談にいらしてほしいと思います。

チームドクターとして
チームドクターとして

当院では、外来で患者さまをお持たせしてしまうなどの時間的な負担を少なくするために、“予約制”を導入しております。先にも述べたとおり、当院では各部位ごとに専門性を持った医師が在籍しているため、予約をしていただくことで患者さまの目的に合った専門の医師をご案内できることが当院としての強みでもあります。そのため、当院の受診を検討されている場合には、ぜひ予約をしてから受診してほしいと思います。

当院では、これからも予約時にご案内することで患者さまの受診手続きを少しでも簡便にし、診察までスムーズに進むよう心掛けていきます。

当院は慢性期の患者さまはもちろん、急性期の病気やけがに対しても安心して通院していただけるよう、日本整形外科学会が認定する整形外科専門医が患者さま一人ひとりに適した医療を提供しております。急性期の患者さまについては、当院が札幌市のけが(災害)の一次救急指定病院でもあることから、月3回24時間体制を取っています。慢性期で対応している病気については、変形性膝関節症による膝関節痛、腰痛や坐骨神経痛などで受診される方が多く、腱板損傷や年齢に伴う肩関節の痛みで肩が動かないという患者さまに対しては、体への負担が少ない“内視鏡”を用いた手術も行っております。

このように、当院では患者さまが可能な限り早い退院と地域生活へ復帰できるように医師やスタッフ一同、責任を持って治療にあたっています。今後も患者さまによりよいサービスを提供できるよう、回復期病棟のさらなる充実を図っていきたいと思います。

医師・看護師・リハビリスタッフとのカンファレンスの様子
医師・看護師・リハビリスタッフとのカンファレンスの様子

当院は地域医療連携室を設置し、地域のクリニックや病院との連携を強めて地域医療に貢献できるよう体制を整えています。

開院以来60年以上にわたり、当院は地域の皆さんのけがや病気の治療に尽力してまいりました。具体的には外来診察に加え、老人ホームへの往診や整形外科医が不足している近隣地域への医療協力などです。患者さまの中には、親・子・孫の3世代にわたって来院してくださっている方や市外遠方からいらしてくださる方もおられます。そういった地域の皆さんとのつながりを大切にしながら、これからも患者さまの要望に可能な限り応えていきたいと考えています。

リハビリ室
リハビリ室

当院は、病状の回復だけではなく、ご自宅や職場への社会復帰を目指す患者さまに対して一人ひとりにきめ細やかなアプローチをする整形外科専門病院として総合的な診療を行っております。半世紀以上にわたり、地域に根付き培ってきた歴史は当院にとってかけがえのないものです。今後も患者さまやそのご家族にとって安心できる、また信頼をいただける誠実な医療を提供していきます。

「最近肩が上がらないな」「膝に痛みを感じるな」など、少しでも気になる症状や不安なことがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

1804(文化元)年、世界で初めて全身麻酔による乳がん摘出手術に成功した華岡(はなおか) 青洲(せいしゅう)という医師がおります。青洲は地位や名誉、贅沢といったものには目もくれず、ただただ患者さまのために生涯をかけて治療と治療方法を日夜探求し続けた医聖です。そんな青洲の理念を表す“内外合一(ないがいごういつ) 活物窮理(かつぶつきゅうり)”という言葉があります。これは『患者さまをしっかり診るためには、内科、外科合わせた総合的な幅広い見識が必要である。実験や観察によって物事の本質、真理を追求し、患者さまの病気を見極めることが大切』だと説く漢詩なのですが、私も医療に携わる者として大切にしている考えでもあります。それにより、よりよい治療を患者さまに提供することが医療に携わる者としての使命だと考えております。

実は、私自身と当院の麻酔科医である華岡(はなおか) 由香里(ゆかり)医師は華岡 青洲の子孫であります。華岡 青洲の血を受け継ぐ者として、彼のように『活物窮理』の理念を胸に患者さま一人ひとりに真摯に向き合い続けたいと思うのです。今後もひたむきに患者さまとご家族のために、何をすべきかを考えよりよい医療を提供し続けていきたいと思います。

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  • 医療法人社団 いとう整形外科病院・院長 理事長

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