院長インタビュー

患者さんの希望を尊重し、ニーズに応じた治療を提供する参宮橋脊椎外科病院

患者さんの希望を尊重し、ニーズに応じた治療を提供する参宮橋脊椎外科病院
大堀 靖夫 先生

医療法人社団 春陽会 参宮橋脊椎外科病院 院長

大堀 靖夫 先生

目次
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医療法人社団 春陽会 参宮橋脊椎外科病院(以下、参宮橋脊椎外科病院)は、脊椎疾患の診療に特化した病院として開設された病院です。東京都渋谷区代々木に病院を構える同院は、一人ひとりの患者さんのニーズに応じた治療の提供に尽力しています。また、患者さんが心穏やかに過ごすことができる病院づくりを目指し、病院内のインテリアや動線づくりにも工夫を凝らしています。

同院の診療体制や独自の取り組みについて、院長である大堀 (おおほり)靖夫(やすお)先生にお話を伺いました。

参宮橋脊椎外科病院 外観
参宮橋脊椎外科病院 外観

鹿児島県にある医療法人社団 春陽会 春陽会中央病院の分院として開院した当院は、脊椎疾患に特化した診療を行っています。脊椎疾患は、歩行時に痛みを伴うこともあるため、交通アクセスのよさを重視し、参宮橋駅および代々木駅からほど近い場所に病院を構えました。

当院では、脊椎疾患に対する診療を中心に、患者さんの症状やニーズに応じた治療を行っています。特に、手術に関しては、患者さんが受ける体の負担を可能な限り軽減できる手術の提供に注力しています。

手術による患者さんの負担を減らすことで、少しでも早く仕事や日常生活に復帰できるように、スタッフ一同、患者さんをサポートしていきます。

脊柱変形(せきちゅうへんけい)とは、背骨が弧を描くように曲がり、腰が曲がってしまっている状態を指します。

脊柱変形は悪化すると、姿勢などの外見的な問題だけでなく、歩きにくさや歩行時の痛みにつながります。しかし、高齢であればあるほど、歩けない期間が長期にわたると、体力低下や寝たきりの状態になってしまう恐れがあります。

手術室 内観
手術室 内観

当院では、加齢に伴う脊柱変形(成人脊柱変形)に対する手術を積極的に行っています。そこで、当院では患者さんの体に対する負担を少なくできる低侵襲(ていしんしゅう)脊椎手術に注力しています。その1つとして、切開創が小さいことで、筋肉の損傷や出血を抑えることができる脇腹を切開する方法や小さな傷で金属スクリューを用いた脊柱固定術などを実施しています。これらの手術によって、脊柱変形による痛みを取り除くことにとどまらず、患者さんの早期回復に努めています。

脊柱変形でお悩みの方は、ぜひ一度当院を受診いただき、お気軽に治療についてご相談ください。

ヘルニアとは、椎間板(ついかんばん)が本来の位置からずれてしまったために、神経を圧迫し、痛みなどが生じる病気です。当院では、腰椎(ようつい)椎間板ヘルニアならびに頚椎(けいつい)椎間板ヘルニアに対する治療を行っています。

適切な治療を行うためには、正確な診断をすることが大切です。そこで、当院ではCT検査に加えてMRI検査を行い、患者さんの状態を詳細に把握します。これらの検査結果を基に、内視鏡手術や保存的療法などから患者さんの希望に沿った治療法を決めています。

当院では、手術だけでなく、内服薬や注射、コルセット作成などによる保存的療法も行い、患者さんの痛みを取り除いています。特に、リハビリテーション科でのリハビリ指導に注力し、慢性的な痛みの軽減や手術後のケアを行っています。

痛みの感じ方は人それぞれ違うため、周りの方には分かりづらいものです。そこで、当院では、痛みの原因を特定しそれを軽減するためにどのような治療法があるかを、メリットとデメリットどちらも説明しています。それらを理解していただいたうえで、患者さん自身に治療法を決めていただく診療を行っています。

当院では、患者さんが病院内にいるときに、穏やかな気持ちになれるような雰囲気づくりを大事にしています。たとえば、病室を太陽の光が降り注ぐ明るい空間にしたり、病院内のインテリアを心が落ち着く色調にそろえたりといった取り組みを行っています。

待合の様子
待合の様子

また、入院患者さんにリラックスした気持ちで治療に臨んでもらえるような環境づくりも行っています。その1つとして、入院患者さんがリフレッシュできる場として、屋上庭園を開放しています。加えて、入院中も食事の時間を少しでも楽しんでもらいたいという思いから、ランチョンマットを敷いた上に、陶器製の食器で提供しています。

今後も、患者さんが心穏やかに過ごせる温かみのある病院を目指し、さまざまな取り組みを行ってまいります。

屋上庭園からの景色
屋上庭園からの景色

手術後の患者さんにとって、移動は大きな負担となります。そこで、手術室から検査室までの動線を工夫したことによって、移動距離や時間を短縮し、患者さんの負担軽減に努めています。

当院では、医師だけでなく、放射線技師やリハビリスタッフなどを含めた全員で、手術前のカンファレンスを週1回行っています。手術前のカンファレンスでは、多職種のスタッフが連携し、一人ひとりの患者さんの症状について話し合い、治療方針を決めていきます。このように、多職種のスタッフが互いの立場から意見交換を行い、治療方針を決めることで、より適切な治療を提供したいと考えています。

大堀靖夫先生

脊椎疾患の手術に関して、何か困っていて技術的なヒントを得たいという先生は、当院に足を運んでいただければと思っています。当院は、脊椎疾患専門の病院として、手術や診療に関する質問にも可能な限りお答えしていく所存ですので、お気軽にお問い合わせください。

また、脊椎疾患に対する知識や技術を高めたいと考えている先生は、ぜひ共に働きましょう。

“転んでから腰が痛い”といった痛みは、病院を受診すべきかどうか、悩んでしまうこともあるでしょう。特に手術を希望していない方は、病院に足を運ぶことをためらってしまいます。ですが、腰や背骨に痛みや違和感があるときは、気兼ねなく当院を受診いただきたいと思っています。

当院では、“どうしたら治療に満足してもらえるか”を日々考え、全てのスタッフが診療にあたっています。それは、手術自体が患者さんの人生に大きな影響を与えるものであるからです。しかし、手術治療が治療の全てではありません。手術を希望されない患者さんに対しても、リハビリテーションによって筋力や柔軟性を高めることで痛みの軽減を目指しています。

これからも当院では、ほかの方には分かりづらい、患者さん自身が感じている痛みやしびれといった症状を、少しでも緩和することができるような診療を心がけてまいります。

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  • 医療法人社団 春陽会 参宮橋脊椎外科病院 院長

    大堀 靖夫 先生

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