治療
“ビタミンD欠乏症性くる病”は不適切な生活習慣が原因で引き起こされています。そのため、食生活と日光浴習慣の見直しを行うことが大切です。軽度な場合は、これら生活習慣の改善のみを行います。
一方、脚が大きく変形しているような重度な“ビタミンD欠乏症性くる病”では、天然型ビタミンDや活性型ビタミンDによる治療を行います。また遺伝性の“ビタミンD依存性くる病”の場合では、生活習慣の改善や天然型ビタミンDでは効果が見込めず、活性型のビタミンDをさまざまな量で治療に用います。一方でもっとも多いとされている“ビタミンD抵抗性くる病”ではその名のとおり、活性型ビタミンDを用いても改善を見込めず、これまでは活性型ビタミンDとリン製剤で治療してきましたが、この治療法でも足の変形や身長の低下の改善がごくわずかでした。2019年より“ビタミンD抵抗性くる病”で血液中のリン濃度を低下させているFGF23というホルモンの作用を抑える薬が使えるようになり、より効果的な治療ができるようになっています。
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