検査・診断
問診
まず、これまでと現在の飲酒量について正確に聴取します。
日本酒換算で1日3合以上*を5年以上続けている人ではアルコール性肝障害になる可能性が高いとされています。多量飲酒する方では、自分の飲酒量を実際よりも少なく申告することも多いため、ご家族や知人にも問診を行うことがあります。
*日本酒1合(エタノール量で25g)は、ビール瓶大瓶1本、ウイスキーダブル1杯、焼酎2/3合、ワイングラス2杯に相当します。
血液検査
γ-GTP上昇はアルコール性肝障害で特徴的です(ただし中には、γ-GTPが上昇しないタイプの多量飲酒家もいます)。AST、ALTという値の上昇(とくにAST)、貧血を認めることがあります。
画像検査
腹部超音波検査(エコー検査)やCT検査によって、脂肪肝の変化をみたり、肝硬変による肝臓の辺縁が鈍化や凹凸(おうとつ)がみられるなどの変化を詳細に調べることができます。また肝がんの有無についても評価します。
医師の方へ
アルコール性肝障害について
アルコール性肝障害の概要、診断方針、治療方針をまとめて確認することができます。
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