症状
サル痘ウイルスに感染すると5〜21日間は潜伏期間となり、無症状で経過することが一般的です。潜伏期間が終わると、まずは発熱や頭痛、リンパ節の腫れ、筋肉痛などの症状が1〜5日間程度続き、その後に発疹が現れます。
発疹
サル痘の発疹はまず顔から生じ、時間の経過とともに体幹部分へと広がります。主に皮膚に生じますが、時には口の中や陰部の粘膜、結膜や角膜にも現れることがあります。
サル痘の発疹は、時間の経過とともに形状が変化することが特徴です。初期段階の発疹は平べったい状態ですが、時間の経過とともに隆起し、中に水や膿がたまって水疱や膿疱となります。最終的にはかさぶたとなり、自然に治癒することが一般的です。
2022年現在、流行しているサル痘の症例では、“発疹が発熱などの全身症状よりも先にみられる”、“発疹が口腔、会陰部や肛門周辺に集中して現れる”、“肛門痛、排便時の痛みや下血など直腸炎の症状がみられる”など、今までに報告されてきた症状とは違う点もみられています。
合併症
サル痘は発症から2〜4週間で自然によくなることがほとんどです。しかし、時に皮膚に二次感染を起こしたり、気管支肺炎、敗血症、脳炎、角膜炎などの合併症を引き起こしたりする可能性があります。
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