症状
リンパ浮腫を発症するとリンパの流れが滞った腕や脚などにむくみが生じ、だるさや重苦しさを感じるようになります。発症して間もない早期のうちは、症状のある腕や脚を心臓より高い位置に挙げるとむくみが改善します。この時点でのむくみは、むくんでいる部分を押すと凹み(圧痕)、しばらくすると凹みが戻るため“圧痕性浮腫”と呼ばれます。リンパ浮腫が進行すると、リンパがたまっている部位に脂肪も増え、押しても凹まなくなり“非圧痕性浮腫”と呼ばれる状態になります。
リンパが滞ると炎症が起こりやすくなるため、徐々に組織が炎症により固くなります。重症例では皮膚が象の皮膚のように厚くなる“象皮症”と呼ばれる状態になり、皮膚にリンパ液がたまった小さなしこりである“リンパのう胞”ができたり、皮膚からリンパ液が漏れる“リンパ漏”をきたしたりするようになります。
また、リンパ浮腫の患部は蜂窩織炎と呼ばれる炎症を起こしやすく、急な患部の腫れ・熱感・発赤・痛みのほか、高熱や悪寒などの全身症状が現れることもあります。
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