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じょういんとうがん

上咽頭がん

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原因

咽頭とは、鼻の奥から食道までの範囲を指し、それぞれ上から順に上咽頭、中咽頭、下咽頭の三つの部分に分けられています。それぞれにどの部位にがんが生じるかによって生じる症状は異なり、治療方法も異なってきます。上咽頭がんは、この中でも上咽頭に発生するがんです。

上咽頭がんはお酒やたばこに影響を受けます。咽頭は食べ物や空気の通り道であるため、発がん性のあるお酒やたばこの煙と直接的に接触をすることになり、上咽頭がんが誘発されます。

お酒やたばこによって引き起こされるがんとして特徴的なのは、口腔から咽頭一帯が全体的に影響されることです。口から胃にかけてお酒の通るルートに沿って、同時もしくは異時性にがんが多発します。これをフィールドキャンサリゼーションと呼びます。また、たばこは咽頭や食道などに限らず、身体中広範囲においてがんを誘発するものとして重要です。つまり、上咽頭がんの場合、発がん物質が触れた場所一帯に、がんが発生しやすいのです。

東南アジアの一部では、塩蔵魚を伝統的に食べる地域と一致して上咽頭がんの発生数が多いことも知られています。そのため、こうした食事も上咽頭がんを引き起こすリスク因子であると考えられています。

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