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編集部記事

上咽頭がんの初期症状と進行した場合にみられる症状の違い

上咽頭がんの初期症状と進行した場合にみられる症状の違い
朝蔭 孝宏 先生

東京医科歯科大学 医学部 頭頸部外科学講座 教授

朝蔭 孝宏 先生

目次
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上咽頭がんとは、鼻の奥にあたる上咽頭という部位にできるがんのことです。

上咽頭は鼻や耳、脳の近くに存在することから、上咽頭にがんが発生すると鼻、耳、脳に症状が現れる場合があります。進行度によって症状が異なり、鼻や耳の症状は初期から現れますが、脳の症状は進行がんでみられます。

がんは進行するほど治る可能性が低くなる病気です。そのため、気になる症状があれば速やかに病院を受診し、早期発見・早期治療を行うことが大切です。

上咽頭がんの初期には自覚症状がみられないことがほとんどですが、鼻づまりや鼻血、鼻水に血が混じる、耳がつまった感じ、聞こえにくいなどの鼻や耳の症状が現れる場合もあります。

また、上咽頭がんは比較的早期から首のリンパ節に転移することが多く、転移すると首にしこりが生じます。この首のしこりが初発症状となる場合もあります。

進行すると脳神経症状が現れることがあります。脳神経症状には複視(物が二重に見える)など見え方に支障をきたすほか、顔面の感覚障害や痛みなどが挙げられます。

これらの症状は上咽頭にあるがんが拡大し、近くに存在する脳神経が障害されることで起こります。

鼻づまりや鼻血、耳がつまった感じ、聞こえにくいなど、鼻や耳の症状が続いている場合には耳鼻咽喉科への受診を考えましょう。

また、上咽頭がんでは目立った自覚症状がないまま、首のリンパ節に転移していることもあります。首の周りにしこりのようなものがある場合にも、痛みの有無にかかわらず耳鼻咽喉科を受診するようにしましょう。

上咽頭がんでは、まず(こう)()(きょう)や内視鏡を口または鼻から挿入し、上咽頭に腫瘍があるかを確認します。腫瘍が見つかった場合には、腫瘍の一部を採取して顕微鏡で調べる生検が行われ、この検査によって良性腫瘍なのか悪性腫瘍(がん)であるか判明します。

そのほかの検査として、超音波検査やCT・MRIといった画像検査などもあり、このような検査でがんの位置や大きさ、ほかの臓器への転移の有無などを調べ、病期が決定します。

上咽頭がんの病期はⅠ期~Ⅳ期に分類され、Ⅳ期がもっとも進行度が高い状態です。

がんの広がりや首のリンパ節への転移の有無、転移したがんの大きさや個数によって病期が決定し、一般的にはⅠ~Ⅱ期が早期がん、Ⅲ~Ⅳ期が進行がんと分類されます。

上咽頭がんでは初期に目立った症状が現れないこともありますが、鼻づまりや鼻血、耳がつまった感じ、聞こえにくいなどの鼻や耳の症状がみられたり、首にしこりが生じたりすることもあります。

また、進行すると視力の低下、複視、顔面の感覚障害や痛みといった脳神経症状が出てきます。早期に治療を開始するほど治る可能性が高まるので、気になる症状がある場合は早めに耳鼻咽喉科を受診するようにしましょう。

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