症状
上咽頭は空間的に鼻や耳、脳の近くに存在するため、上咽頭がんが発生すると大きく分けて、鼻の症状、耳の症状、脳の症状が生じることになります。
すなわち、鼻の症状としては鼻詰まりや鼻血が生じます。がんの部位は出血しやすいため、鼻をかむと鼻血まじりの鼻水が出ます。
咽頭は耳管と呼ばれる管で耳とつながっており、上咽頭がんでは耳に関連した症状も出現します。耳が詰まった感じ、耳が聞こえにくいといった症状が出現します。
さらに、近傍には脳神経も存在しており、がんの浸潤に伴い脳神経症状も出現します。中でも障害を受けやすいのは、眼球を動かす「外転神経」と呼ばれる神経です。外転神経は、名前からも推定されるように眼球を外側に向けるのに重要な働きを担っています。外転神経が侵されることで眼球を外側に向ける運動が障害を受け、ものが二重に見える複視の症状が出現します。
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