症状
口腔がんの代表的な前駆症状(口腔がんに移行しやすい病気)として“白板症”が知られています。これは、普段ピンク色をしている口腔粘膜が白くなり、こすっても取れない状態をいいます。自覚症状はほとんどなく、経過観察中に約5~10%が口腔がんに移行するといわれています。
口腔がんを発症するとやがて表面が粗造になり、一部びらんや潰瘍、肉芽が見られるようになります。舌や歯茎、頬や顎の粘膜にしこりや口内炎のような病変が形成され、この頃から何かおかしいと気づくようになります。しかし、多くは痛みや出血などがないため、口内炎と考えることや、発症に気付かないケースも少なくありません。
やがて進行すると、大きな潰瘍やしこりが形成され、痛みや出血が見られるようになります。また、舌が動かしにくくなったり、口が開けにくくなったりすることで、食事や発声にも支障をきたすようになります。また、口腔がんは比較的早い段階から首のリンパ節に転移を起こしやすく、首や顎の周りにしこりが触れることがあります。また、肺などほかの臓器に転移するケースも少なくありません。
「口腔がん」を登録すると、新着の情報をお知らせします
「口腔がん」に関連する記事
口腔がんの診断基準とは?~3つのカテゴリーを組み合わせて病期を決定する~東京歯科大学口腔腫瘍外科学講座 主任教授...野村 武史 先生
口腔がんの症状や治療とは? 〜初期には舌や口の中がただれることもある〜奈良県立医科大学 口腔外科 教授桐田 忠昭 先生
口腔がんの主な原因は喫煙と飲酒~セルフチェックで早期発見につなげる~東京歯科大学口腔腫瘍外科学講座 主任教授...野村 武史 先生
口腔がんの予防策とは?〜禁煙・節酒・口の中のメンテナンスが重要〜東京歯科大学口腔腫瘍外科学講座 主任教授...野村 武史 先生
口腔癌とは-口腔癌と他の癌の違い、口腔癌検診の重要性について明海大学 副学長、保健医療学部/学部長藤内 祝 先生






