症状
口腔がんの代表的な前駆症状(口腔がんに移行しやすい病気)として“白板症”が知られています。これは、普段ピンク色をしている口腔粘膜が白くなり、こすっても取れない状態をいいます。自覚症状はほとんどなく、経過観察中に約5~10%が口腔がんに移行するといわれています。
口腔がんを発症するとやがて表面が粗造になり、一部びらんや潰瘍、肉芽が見られるようになります。舌や歯茎、頬や顎の粘膜にしこりや口内炎のような病変が形成され、この頃から何かおかしいと気づくようになります。しかし、多くは痛みや出血などがないため、口内炎と考えることや、発症に気付かないケースも少なくありません。
やがて進行すると、大きな潰瘍やしこりが形成され、痛みや出血が見られるようになります。また、舌が動かしにくくなったり、口が開けにくくなったりすることで、食事や発声にも支障をきたすようになります。また、口腔がんは比較的早い段階から首のリンパ節に転移を起こしやすく、首や顎の周りにしこりが触れることがあります。また、肺などほかの臓器に転移するケースも少なくありません。
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口腔がんについて
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