検査・診断
喘息は、症状の経過や家族の病歴、生活環境などの聴取を行う問診のほかに以下のようなさまざまな検査が行われます。
肺機能検査
喘息の診断には欠かせない検査です。息を思いきり吸ったり吐いたりする検査で、肺活量や1秒間に吐き出せる息の量を評価し、1秒率という指標を調べます。喘息では肺活量と1秒率の低下が見られます。
呼気ガス検査
喘息は気道に慢性的な炎症が生じている状態であり、炎症を起こしている気道からは一酸化窒素が産生されています。呼気ガス検査は、この一酸化窒素に着目した検査であり、吐いた息の中にどれだけ一酸化窒素が含まれるかを調べ、気道の炎症の程度を評価する目的で行われます。
血液検査
気道の炎症やアレルギー反応の程度を評価することができます。喘息では、気道が炎症を起こし白血球が増加します。また、アレルギーが原因の喘息では白血球の中の好酸球やIgE抗体も増加します。これらの値を検査することでアレルギーのなりやすさや原因となるアレルゲンを調べるこことができます。
喀痰検査
痰を顕微鏡で調べる検査です。喘息では、痰に含まれる好酸球が増加しており、喘息に特異的な物質が観察されます。喀痰検査は結核などの除外を行ううえでも重要な検査です。
画像検査
主にレントゲン検査が行われます。呼吸困難や咳の原因となるような、器質的な肺疾患や心疾患がないかを調べる目的で行われます。
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