検査・診断
尿検査と血液検査を行い、基準以上の量のたんぱく尿と基準以下の血液中のたんぱく濃度(アルブミン)の2つより、ネフローゼ症候群と診断します。さらに、臨床症状、経過なども合わせて“特発性”、“続発性”、“先天性”のいずれかであるかを判断します。
成人のネフローゼ症候群の原因はさまざまであり、治療を開始する前に腎臓の組織を確認する腎生検という検査が行われることがほとんどです。しかし、小児ネフローゼ症候群は“特発性ネフローゼ症候群”が大多数を占め、その多くは“微小変化型”です。また、前に述べたように微小変化型にはステロイド薬(プレドニゾロン)がよく効くことが殆どです。そのため、小児で微小変化型が強く疑われる際には、腎生検を行わずプレドニゾロンによる治療を先行させます。一方、プレドニゾロンに治療抵抗性の場合、続発性や遺伝性のネフローゼ症候群が疑われる場合には、腎生検を実施し治療法を検討します。
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