症状
ネフローゼ症候群においては、たんぱく質が尿中に漏出することで症状が出現します。血液中のたんぱく質は、血管の中に水分を留めておく作用があります(浸透圧)。血液中のたんぱく質が減少すると、血管の外に水分が逃げてしまい、その結果として身体がむくみます。まぶたや顔や足などは、むくみが目立ちやすい部位ですが、全身のむくみをきたすこともあり、体重も増加します。また、尿量減少、胸水、腹水、さらに消化管のむくみで腸の動きが悪くなると、吐き気、腹痛、下痢、食欲低下などが起きます。
ネフローゼ症候群で尿中に失われるたんぱく質には、抗体などの免疫機能に関わるたんぱく質や、血液が固まる反応に関わるたんぱく質も含まれています。そのため、肺炎や胃腸炎などの感染症、血栓症が生じることもあります。一方、小児は幼稚園や学校の検尿などで偶然診断される場合もあります。
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