治療
1型糖尿病か2型糖尿病かによって治療方法が異なります。しかしいずれの場合であっても、血糖コントロールを良好に保ちながら、長期合併症を予防することが重要になります。
1型糖尿病
1型糖尿病は、体内のインスリンをつくる細胞が破壊されている状態のため、経口血糖降下剤などの内服薬の適応はなく、インスリン療法を一生涯にわたって行う必要があります。インスリン療法をきちんと行うことで、健常な子どもと同じような日常生活を送ることが可能です。
インスリン製剤の種類や注射の方法はさまざまで、患者さんごとに適したインスリン製剤、注射方法が選択されます。また、1型糖尿病の場合は食事療法の必要はありませんが、栄養バランスの取れた規則正しい食事を心がけることで、血糖コントロールの改善が期待できます。
2型糖尿病
2型糖尿病の場合は、食事療法や運動療法が治療の基本です。肥満や食べ過ぎが原因と考えられる場合には、年齢に合わせた必要摂取カロリーを意識した食事制限が必要となります。ただし、成長に必要な栄養素をしっかりと摂取するために、過度な食事摂取は避けなければなりません。食事療法や運動療法のみでは十分な改善が得られない場合に、内服薬による治療やインスリン療法を行うことがあります。
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