検査・診断
糖尿病の検査のなかでも重要な項目としては、血糖値・HbA1cです。
血糖値
1型糖尿病では、初診時に明らかな高血糖となっていることが多く、それだけで糖尿病の診断がつくことが多いです。しかし高血糖が明らかではない場合は、実際に糖分を摂取してもらい血糖の変動を確認する負荷試験を行うこともあります。
HbA1c
血中のヘモグロビン(Hb)とブドウ糖が結合した状態を指します。ヘモグロビンは血液中のブドウ糖が多いほど糖と結合するため、糖尿病になるとHbA1cが増加します。
HbA1cはその場で測った血糖値ではなく、過去1~2か月間の平均の血糖値を反映して変動します。すなわち直近1~2か月の血糖コントロール状況を反映することから、治療効果判定をする際にも重要となる項目です。
その他
糖尿病では合併症に対しての検査も重要です。血糖値のコントロールが悪い状態が長く続くと、糖尿病の合併症が生じることがあります。代表的なのは、腎障害からの腎不全、網膜症からの失明、末梢神経障害からのしびれなどです。そのほか、心筋梗塞や脳卒中などの重篤な合併症を引き起こすこともあります。腎障害を発見するためには、血液検査(クレアチニンなど)や尿検査(特に尿中微量アルブミン)が重要です。網膜に対しての変化を確認するために、定期的に眼科を受診して網膜症の検査も受ける必要があります。
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