症状
気管支喘息の本態は、慢性的な気道粘膜の炎症ですが、常に何らかの症状が現れているわけではありません。特定のアレルゲンや呼吸器感染症、激しい運動などの外的な刺激が炎症を起こしている気道粘膜に更なる刺激を与えて気道の狭窄を引き起こすことによって「喘息発作」を生じます。最新のガイドライン(2019年時点)で、発作ではなく急性増悪を使用することになったため、以降は発作を急性増悪と示します。喘息の急性増悪は真夜中~明け方に多く、秋に発症しやすい、季節の変わり目に生じやすいなどの特徴があります。
喘息の急性増悪はアレルゲンなどに曝露され、可逆的な気道狭窄が生じることで発症します。気道狭窄が生じた結果、呼気性呼吸困難(息を吐きだすことが困難になる)や呼気の延長、喘鳴、咳嗽などの症状が現れます。また、更に気道狭窄が進行して高度な気道閉塞が生じることで、チアノーゼや不穏、興奮、意識障害などを引き起こします。
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