症状
水痘は、ウイルスに感染すると10~21日ほどの長い潜伏期間を経て発熱、頭皮を含む全身の発疹、倦怠感などの症状が引き起こされます。
子どもの場合は、症状が強いかゆみを伴う発疹から現れることが多いというのが特徴です。頭皮や顔に現れた発疹は、胴体、手足へと全身に広がって次々と新しい発疹が出現します。水痘の発疹は、紅斑(赤いできもの)から丘疹(やや尖った膨らみのある皮疹)、水疱(みずぶくれ)、痂皮(かさぶた)と変化していくのが特徴で、発症中はさまざまな形態の発疹が見られます。発疹は通常1週間前後で全てが痂皮となって剥がれ落ち、発症中は38℃前後の発熱や倦怠感が2~3日続くこともありますが、症状は比較的軽度なことがほとんどです。
一方、成人の場合は重症化することが多く、高熱が続いたり、発疹に細菌感染を引き起こしたりすることもあります。また、肺炎や髄膜炎、脳炎などの重篤な合併症を起こしやすく、死亡率も子供に比べて10~20倍にも上るとされています。
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