原因
流産の大半は妊娠初期の11週目までに発生する早期流産です。
妊娠初期の流産のほとんどは赤ちゃん側の問題で生じるとされ、なかでも染色体異常や遺伝子の病気などが多いといわれており、赤ちゃん側の要因で起こる流産を医学的に治療することで防止することはできません。
また、流産が起こるケースは全妊娠の10~20%といわれており、この流産率は年齢とともに上昇します。40%の女性が一生涯に流産を経験するといわれているため、決してまれなことではありません。しかし、流産を数回繰り返す場合には、生まれつき子宮の形が変形している子宮形態異常や、内分泌や免疫機能など女性側の問題も考えられます。
流産を繰り返すときに考えられる赤ちゃんの病気
- 染色体異常疾患(構造異常・数的異常)
- 遺伝子異常(単一遺伝子疾患・多因子遺伝子疾患)
流産を繰り返すときに考えられる女性(パートナー)の病気
- 抗リン脂質抗体症候群
- 子宮腫瘍・子宮奇形(子宮形成不全)
- 甲状腺機能の異常
- 黄体機能不全
- 血液凝固系の異常
- 女性の染色体疾患(パートナーも含む)
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