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しょうかかんかんしつしゅよう

消化管間質腫瘍

同義語
GIST
最終更新日:
2023年08月29日
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2023/08/29
更新しました
2023/07/19
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治療

消化管間質腫瘍と確定診断された場合や強く疑われる場合、一般的に手術治療が検討されます。発見された段階ですでに転移している場合はまず薬物療法を行うこともあります。また、完全に切除することが危ぶまれる腫瘍に対してはまず薬物治療を実施し、縮小させてから手術へと進む“術前療法”が選択されます。

手術治療

消化管間質腫瘍は胃がん大腸がんと比較すると、周辺に広がりにくく転移しにくいがんのため、臓器の機能を温存できるよう部分切除が行われることが一般的です。ほかの肉腫に対する手術治療と同様、腫瘍を破裂させてがん細胞をばら撒いてしまうことがないよう余裕を持って切除します。腫瘍が大きい場合などには、手術の前に分子標的薬である“イマチニブ”を投与することもあります。

お腹に小さな穴を開けて腹腔(ふくくう)(きょう)と呼ばれるカメラを挿入して行う“腹腔鏡下手術”が検討されることもあります。腹腔鏡下手術は開腹手術と比較して傷が小さく、術後の回復が早いといわれています。

術後の管理

切除した腫瘍に対して病理検査を行い、再発のリスク分類を行います。検査の結果、再発する確率が高いと判断された場合には、再発予防のために薬物療法が検討されます。

薬物療法

診断当初から転移があった場合や腫瘍が大きい場合、術後の再発の危険性が高い場合、実際に再発してしまった場合などに薬物療法が検討されます。具体的にはまず分子標的薬“イマチニブ”が検討されることが一般的で、効果が薄れてきたら“スニチニブ”“レゴラフェニブ”“ピミテスピブ”などの治療薬に切り替えることが一般的です。そのほか、患者の状態に応じて新しい治療薬の臨床試験も数多く実施されています。

薬物療法の大きな注意点は、薬物療法単体での根治治療は難しいということです。副作用をコントロールしながら継続的に服用し、できるだけ長く病気と付き合っていくことが大切です。

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