へんそくがんめんけいれん

片側顔面けいれん

最終更新日
2017年04月25日
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2017/04/25
掲載しました。

概要

片側顔面けいれん(以下、顔面けいれん)とは、自分の意志とは無関係に顔面の一部がけいれんする病気のことです。顔がぴくぴくする、けいれんするなどの症状が現れる原因としては、脳の中にある顔の筋肉を司る神経(顔面神経)に血管が触れ、その刺激によって意図していない動き(けいれん)が引き起こされているからではないか、と考えられています。

顔面けいれんは、それほど頻度の高い病気ではありませんが、一定数の方が顔面けいれんに悩んでいると考えられています。顔面けいれんは、症状が気にならなければ治療の必要はありません。しかし、容姿の変化に敏感な方や、営業職など人と面会する仕事に就く方は、顔がひきつることで生活に大きな支障が生じるため、治療を希望される方が多いです。

原因

顔面の筋肉は、顔面神経と呼ばれる神経によって支配されています。顔面神経は脳幹と呼ばれる脳の部位から分岐して、最終目的地である顔面の筋肉まで走行しています。この走行経路において、顔面神経が物理的に刺激されることで、顔面けいれんを発症します。

顔面神経は頭蓋内の血管に圧迫されることが多いですが、まれに腫瘍やくも膜と呼ばれる正常組織などが原因となることもあります。また、ストレスや疲労などがあると、顔面けいれんを起こしやすくなることも知られています。顔面けいれんの症状は片側にのみ、特に左側に生じることが多いといわれています。

症状

顔面けいれんでは、目の周り、特に下瞼の筋肉から発症することが多く、徐々に頬や口回りの筋肉も同調する形で症状を来します。こうした症状は、疲れが溜まっていたり緊張していたりするときなどに短時間出現することが多いですが、次第にけいれんを来す時間が長くなっていき、一日中、ときには寝ていても生じることがあります。

顔面けいれんそのものは命にかかわるものでありません。しかし自分の意志と関係なく顔面の一部がけいれんすることがストレスとなり、うつ症状を発症することもあり、特に若い女性にその傾向があると報告されています。

検査・診断

顔面けいれんの診断では、実際にけいれんを来している状況を確認することが重要になります。ただし顔面けいれんの初期段階では、目の周りのみけいれんすることが多く、疲れによって生じている症状なのかの判断が難しいこともあるため、これらの区別が必要になります。

顔面けいれんでは、電気生理的な検査や画像検査も重要になります。特に画像検査(MRI検査)は血管腫瘍など神経を圧迫している原因の同定が可能ため、重要な検査となります。またMRI検査は、治療方針の決定にも必要です。

治療

顔面けいれんは、ボツリヌス毒素療法もしくは手術によって治療します。

ボツリヌス毒素療法

顔面けいれんではボツリヌス毒素療法が第一選択とされていますが、これはけいれんを止めるのではなく、顔の筋肉を麻痺させることでけいれんを見た目上ないようにみせる方法です。患者さん自身はけいれんの動きを感じていますが、他者から見てもけいれんはわかりません。ボツリヌス毒素療法では顔の感覚を麻痺・消失させているため、口の中を噛んでしまう、感覚が戻らなくなるなどのリスクがあります。また、対症療法であるため、症状が戻ったときには再度治療を行わなくてはいけないというデメリットもあります。

手術

顔面けいれんでは、微小血管神経減圧術という手術が行われます。

顔面けいれんは、顔面神経に対しての血管による圧迫が原因となっているため、微小血管神経減圧術を通して原因となっている血管圧迫を解除します。

手術は全身麻酔をかけた状態で行います。通常、手術直後から痛みやけいれんが消失しますが、術後徐々に症状が改善してくるケースもあります。

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