前の記事「突発性難聴とは-原因はいまだわかっていない」で、突発性難聴はまだ原因が解明されていない難病のひとつとご説明しました。突発性難聴ではどのような症状が現れるのか、さらにその診断や治療法について国際医療福祉大学三田病院の鈴木伸嘉先生にお話しいただきました。
ゆっくりと進行する難聴の場合、聞こえにくさの程度が一定のレベルに達しないとないと難聴に気づかないこともあるため、突発性難聴ではごく短期間のうちに高度な難聴が生じていると考えられます。しかしながら、難聴が軽度であるか高度であるかは患者さんの主観によるところが大きいため、耳鳴り・耳閉塞感・めまいなどが主な自覚症状で、難聴の訴えがない場合でも、突発性難聴の可能性があることを見逃さないようにする必要があります。耳鳴りやめまいの症状を多角的に計測することで、突発性難聴の病態を解明しようという取り組みも行われていますが、まだ成果は出ていません。
突発性難聴の原因が明らかになっていないため、その診断法においても、急性感音難聴の中から原因の明確なムンプス難聴や外リンパ瘻の可能性が除外されたものを突発性難聴として診断するという、除外診断が基本となっています。しかし、これらの病気を正確に診断できる医療機関は限られるため、実際には突発性難聴と診断されている症例の中に、このような別の病気が含まれてしまっている可能性は否定できません。
突発性難聴の治療としてもっともよく行われるのはステロイド薬の投与です。医師によっては血管拡張剤のプロスタグランジンを使う場合もあります。また、麻酔科であれば星状神経節ブロックも選択肢に入ってきます。高圧酸素療法も行われますが、使用できる施設が限られているのでスタンダードな治療とはなっていません。いずれの治療法も十分なエビデンスがあるとはいえません。
突発性難聴の患者さんには基本的に入院をおすすめしていますが、点滴治療などのためだけではなく、過労や睡眠不足の方には、ゆっくり休んでいただくことも大切です。突発性難聴の発症には複合的な要因が関わっていて、生活習慣の影響も少なからずあるのではないかと考えられます。
なのはな みみ・はな・のどクリニック 院長
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突発性難聴の治療について
旦那のことなんですが突発性難聴と病院で言われて薬で治療して通院かまたは点滴で入院かと言われて左耳の高音が聞こえづらいのは治る可能性が低いと言われて治る可能性がないなら通院で薬の治療を選択してきたのですが大丈夫ですか?また仕事が工場で作業しているのですが音がうるさい環境なのですが大丈夫ですか?
突発性難聴の後遺症
1/1に左耳の突発性難聴を発症し、1/6よりステロイドによる治療を開始しました。ですが完全には回復せず、その後遺症で両耳の耳鳴りと左耳の耳閉感が残ってしまいました。 聴力は高音域以外は通常の聴力に戻り、高音域は40dB程の聴力です。 特に耳鳴りが辛く、高音のキーンという音が、一日中鳴り続いています。 とても不快で大音量が両耳で鳴っています。 治療方法が無いとお伺いしました。 どうにか症状に対処する事はできないのでしょうか。
突発性難聴について
旦那なのですが先週から左耳が耳鳴りがするといい病院に行ったところ突発性難聴と診断され聴覚検査したところ高音が聞こえにくいのは治る可能性が低いと言われたのですが本当ですか?
片耳のみ平均聴力90dB以上、人工内耳適応か
約半年前、勤務中に急に耳が聞こえなくなり、その日にかかりつけ医に診断してもらったところ突発性難聴と診断されました。1週間ステロイド剤(飲薬)を投与したが何も変化がなく、その後もビタミン剤の様な薬を2ヶ月飲みましたがこれも変化なく病院からはこれ以上何もできませんと言われました。 私自身片耳が全く聞こえなくなって、やはり少なからずは生活に支障がでます。 諦めきれずインターネットで調べ人工内耳の事を知り突発性難聴にも人工内耳が有効なのか、また手術可能かを知りたい。
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